「煮物について詳しくなると料理が楽しくなる♪レシピから豆知識まで大公開!・・・煮物虎の巻<其の四>」
そんな「煮物虎の巻」の最終回の今日は「筑前煮の豆知識と保存版レシピ」です。
筑前煮に使われていた食材とは!?
お正月には欠かせない「筑前煮」。
お正月以外でも食べることが多いかと思います。
みなさんは「筑前煮」の由来についてご存じでしたか?
■福岡県の郷土料理「がめ煮」と同じ?
その名の通り「筑前」とは現在の「福岡県北西部」のこと。
地元福岡では「がめ煮」ともいいますが、「がめ煮」と「筑前煮」は厳密には違いがあります。
「がめ煮」は豊臣秀吉が朝鮮出兵をした文禄の時代までさかのぼります。
博多に野営をしている時に「泥亀(どろがめ)」もしくは「どぶがめ」と呼ばれるスッポンをとってありあわせの野菜と煮込んだのがはじまりともいわれています。
最初は亀だったらしいのですが、現在の様に鶏肉を使う前は亀の他にも鮪や鯨を使ったのだとか。
盆や正月などの料理に自宅で飼っていた鶏を捌いて、貴重な鶏肉料理として皆に振る舞われていたようです。
「がめ煮」に欠かせないごぼうや、その当時使われた食材はすべて地元でとれる名産品。
まさに地産地消の一品だったというわけですね。
■「がめ煮」と「筑前煮」の違い
さて、その肝心な違いですが
「筑前煮」の場合は具材を油で炒めますが、「がめ煮」は油で炒めずにそのまま煮込みます。
「がめ煮」は元々卵を産めなくなった鶏のあらゆる部位を使って調理したので、油を引かずとも鶏の脂が出たのだとか。
さらに、鶏を丸ごと使ったという事で「がめ煮」は骨付きの鶏を使いました。
油を使って炒める工程が入る「筑前煮」は、具材に火が通ってから味つけする日本の煮物より、中華の炒め煮に近い仕上がりかもしれません。
■全国に広がった「筑前煮」
「がめ煮」が「筑前煮」と呼ばれるようになったのは明治以降。
人と物の行き来が自由になった時代に、各地へ広まっていきました。
また、その後全国に広めるべく、学校給食で「筑前煮」として出されたことをきっかけに全国に浸透しました。
具沢山で野菜も多いので栄養的にもバランスのとれた料理で、なんと自衛隊の戦闘糧食にも採用されたりしているんですよ!
さあ、では早速レシピをみていきましょう!
■基本の「筑前煮」(使っている調味料:絹しょうゆ)
https://recipe.yamasa.com/recipes/3134
根菜類などの具材が盛りだくさんの筑前煮は、どんな煮物よりも贅沢でおいしさの詰まった料理に感じられます。
一つ一つの下ごしらえを丁寧に行うことが何よりのおいしさのポイント!
■素材の色はそのまま、絶品「筑前煮」(使っている調味料:ぱぱっとちゃんと これ!うま!!つゆ)
https://recipe.yamasa.com/recipes/3758
それぞれの具材の彩りがきれいなまま、「ヤマサ ぱぱっとちゃんと これ!うま!!つゆ」のだしのうま味が染み込んだおいしい筑前煮です。
■お肉がなくても大丈夫!「たっぷり野菜の筑前煮」(使っている調味料:昆布つゆ)
https://recipe.yamasa.com/recipes/2548
鶏肉を使わずに筑前煮を作ります。シンプルに野菜メインなので、ボリュームのあるおかずとも献立のなかで組み合わせやすいです。
いかがでしたか?
全四回「煮物」についてご紹介してまいりました。
おいしい「煮物」も作れるし、
レパートリーも広がり、
ちょっとした食材の豆知識も増えて失敗もなし♪
ぜひ、あなたの「煮物」でまわりの方を「おいしい!」と言わせちゃいましょう!!
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ちゃさま
本当に仰る通りだと思います。
煮物を極めたらバッチリですよね!
勉強になったといっていただけて大感激です!!