「煮物について詳しくなると料理が楽しくなる♪レシピから豆知識まで大公開!・・・煮物虎の巻<其の一>」
煮物の種類や簡単レシピ、材料などについて詳しくご紹介します!
まさに「煮物虎の巻」!第一回の今日は「煮物の種類」についてのお話です。
「煮物」
これを聞いてどんな料理を思い浮かべますか?
鍋で煮たお料理はすべて「煮物」でしょうか。
「煮物」「煮しめ」「煮付け」・・・思いつくだけでもいくつかあります。
そこで疑問がわきます。
これらの違いって何でしょう?
調理方法?
材料?
今日は「煮物」の種類についてお話します。
一番最初に答えを言ってしまいましょう。
「煮物」は煮る方法によって、いろいろな種類に分類されているのです。
これを総じて「煮物」と呼んでいます。
<煮物>
この「煮物」には定義があるってしっていましたか?
「煮物」とは、ダシをベースに食材を煮て、塩、酒、醤油、砂糖、みりん等で味付けをした料理のことを言います。
なので「バターとしょうゆで煮る」とかいう場合は(そんな料理があるかどうかさておき)正確には「煮物」ではないんですね!
じゃあそう言った料理はなんていうのでしょう・・・
実は味付けの方法や、煮る際の火の強さや時間によって、さらに細かく呼び方が変わってくるのです。
「かぼちゃの煮物」
https://recipe.yamasa.com/recipes/3746
<煮込み>
食材を長時間弱火で「煮込んだ」料理が「煮込み」。
じっくりことこと「煮込む」から、お肉は柔らかく、お野菜は甘みたっぷりに!
代表的な「煮込み」料理は、和食だと「肉じゃが」、「もつ煮」。また、洋食だと「ポトフ」などがあります。
「根菜とベーコンの和風ポトフ」
https://recipe.yamasa.com/recipes/4238
<煮付け>
「煮付け」は、ひたひたの少ない煮汁で味付けをしていく調理方法のこと。
煮崩れさせないために、強火で短時間で煮るのも特徴です。
「煮魚」などの料理は、この「煮付け」にあたります。
また甘辛両味で、煮汁を少し残して煮上げることから「煮あげ」とも呼びます。
代表的なところでいうと「カレイ」や「金目」の「煮つけ」などですね!
「金目鯛の煮つけ」
https://recipe.yamasa.com/recipes/3910
<含め煮>
煮汁の味やうま味を材料に含ませて味をよく染みこませるために、たっぷりの薄味の煮汁を使って弱火で煮るのが「含め煮」。
材料の持ち味や色が生かされた煮物です。
「含ませ煮」「煮含め」とも呼ばれます。
「がんもどき」や「高野豆腐」などが定番の「含め煮」レシピです。
「基本のさつまいもの含め煮」
https://recipe.yamasa.com/recipes/3572
<煮しめ>
「煮しめ」は、濃い目の煮汁で、汁気がなくなるまでじっくり煮込んだものです。
しっかり煮込んだ「煮しめ」は日持ちが良くなっているのでお正月にも大活躍します。
「煮しめ」によく使われる材料は、根菜、芋、こんにゃく、昆布などが一般的です。
「いり鶏」
https://recipe.yamasa.com/recipes/4257
<煮浸し>
「煮浸し」は、材料をさっと煮て、冷ますことで味を染みこませる料理です。
かぶるくらいのダシを使って中火で煮ます。味わいとしては、あっさりしているのが特徴。
「なすの煮浸し」などがこれにあたります。
「なすと小松菜の煮びたし」
https://recipe.yamasa.com/recipes/2549
番外編<炊き合せ>
関東ではあまりなじみがないかもしれません。
「炊き合せ」は、別々の鍋で煮た2種類以上の具材を一つの器に盛り合わせた料理です。
材料の風味や色を引き立たせるために、薄味で味つけます。この料理は関西風の煮物に多いそうです。
いかがでしたか?
実はこれを総じて「煮物」と呼んでいます。
日本食って奥が深いですね!!
さあ、「煮物」の種類と違いがわかったら、次回は「煮物」の人気ランキング&食材を煮るコツをご紹介します。
お楽しみに!
煮物の奥深さに敬服。招福