2021.01.13

「煮物について詳しくなると料理が楽しくなる♪レシピから豆知識まで大公開!・・・煮物虎の巻<其の一>」

これがおいしくできれば料理上手なイメージの「煮物」。
煮物の種類や簡単レシピ、材料などについて詳しくご紹介します!
まさに「煮物虎の巻」!第一回の今日は「煮物の種類」についてのお話です。

 

煮物

 

これを聞いてどんな料理を思い浮かべますか?

鍋で煮たお料理はすべて「煮物」でしょうか。

煮物」「煮しめ」「煮付け」・・・思いつくだけでもいくつかあります。

そこで疑問がわきます。

これらの違いって何でしょう?

調理方法?

材料?

今日は「煮物」の種類についてお話します。

 

一番最初に答えを言ってしまいましょう。

煮物」は煮る方法によって、いろいろな種類に分類されているのです。

これを総じて「煮物」と呼んでいます。

 

 

煮物

この「煮物」には定義があるってしっていましたか?

煮物」とは、ダシをベースに食材を煮て、塩、酒、醤油、砂糖、みりん等で味付けをした料理のことを言います。

なので「バターとしょうゆで煮る」とかいう場合は(そんな料理があるかどうかさておき)正確には「煮物」ではないんですね!

じゃあそう言った料理はなんていうのでしょう・・・

実は味付けの方法や、煮る際の火の強さや時間によって、さらに細かく呼び方が変わってくるのです。

かぼちゃの煮物

https://recipe.yamasa.com/recipes/3746

 

 

煮込み

食材を長時間弱火で「煮込んだ」料理が「煮込み」。

じっくりことこと「煮込む」から、お肉は柔らかく、お野菜は甘みたっぷりに!

代表的な「煮込み」料理は、和食だと「肉じゃが」、「もつ煮」。また、洋食だと「ポトフ」などがあります。

根菜とベーコンの和風ポトフ

https://recipe.yamasa.com/recipes/4238

 

 

煮付け

煮付け」は、ひたひたの少ない煮汁で味付けをしていく調理方法のこと。

煮崩れさせないために、強火で短時間で煮るのも特徴です。

「煮魚」などの料理は、この「煮付け」にあたります。

また甘辛両味で、煮汁を少し残して煮上げることから「煮あげ」とも呼びます。

代表的なところでいうと「カレイ」や「金目」の「煮つけ」などですね!

金目鯛の煮つけ

https://recipe.yamasa.com/recipes/3910

 

 

含め煮

煮汁の味やうま味を材料に含ませて味をよく染みこませるために、たっぷりの薄味の煮汁を使って弱火で煮るのが「含め煮」。

材料の持ち味や色が生かされた煮物です。

含ませ煮」「煮含め」とも呼ばれます。

「がんもどき」や「高野豆腐」などが定番の「含め煮」レシピです。

基本のさつまいもの含め煮

https://recipe.yamasa.com/recipes/3572

 

 

煮しめ

煮しめ」は、濃い目の煮汁で、汁気がなくなるまでじっくり煮込んだものです。

しっかり煮込んだ「煮しめ」は日持ちが良くなっているのでお正月にも大活躍します。

煮しめ」によく使われる材料は、根菜、芋、こんにゃく、昆布などが一般的です。

いり鶏

https://recipe.yamasa.com/recipes/4257

 

 

煮浸し

煮浸し」は、材料をさっと煮て、冷ますことで味を染みこませる料理です。

かぶるくらいのダシを使って中火で煮ます。味わいとしては、あっさりしているのが特徴。

「なすの煮浸し」などがこれにあたります。

なすと小松菜の煮びたし

https://recipe.yamasa.com/recipes/2549

 

 

番外編<炊き合せ

関東ではあまりなじみがないかもしれません。

炊き合せ」は、別々の鍋で煮た2種類以上の具材を一つの器に盛り合わせた料理です。

材料の風味や色を引き立たせるために、薄味で味つけます。この料理は関西風の煮物に多いそうです。

 

いかがでしたか?

実はこれを総じて「煮物」と呼んでいます。

日本食って奥が深いですね!!

 

さあ、「煮物」の種類と違いがわかったら、次回は「煮物」の人気ランキング&食材を煮るコツをご紹介します。

お楽しみに!

 

  • 2021.01.30 16:00

    煮物の奥深さに敬服。招福