レシピサイト『ひよこ食堂』で、「家に帰ってきたくなるような“ほっとできる一品”」をテーマに日々発信されている“店主”のひよこさんこと、瀬 友美(せ ゆみ)さん。ひよこのようなかわらいらしいイメージと思いきや、実はアメリカ留学経験に、バイク好きとチャレンジ精神あふれるキャラクターの方!いろいろな魅力をあわせ持つ、ひよこさんの素顔に近づいてみました♪
世界に
飛び出した
学生時代
かわいらしい『ひよこ食堂』のネーミングですが、由来は?
「“ひよっこ”のように、いつまでも初心を忘れずにという想いを込めてつけました。私は、三重県四日市市の出身なんですが、福祉系の大学に通い、卒業するまではずっと故郷の三重で過ごしました。その後、語学留学で4年間アメリカのロスアンゼルスへ。留学したのは、留学経験のある友人から話を色々と聞いているうちに、自分の中でも違う世界を見てみたい!という憧れがずっとあって。当時はバイトばかりしていて、英語もほとんど勉強せず、事前準備もまったくしないままアメリカへ行ったんですが、まずは語学学校に通い現地の様子にも慣れてきた後、ここにもっと居たいという思いが強まり、短大に入り直し学びました。
ロスアンゼルスはとにかく雨が少なくて、いつも空が青くて! なにより、自由ってこういうことかなと思うくらいみんなが好きなように生きていている姿にとても刺激を受けました。でも、そういう環境が4年続くと、今度はしばられたい願望になって(笑)日本に帰国し、プログラマーとして仕事をはじめました。」
料理ではなく、プログラマーだったのは?
「留学時代、先生から「ユミ、この国では英語だけじゃ生きていけないんだよ。だから、なにかもうひとつ技術を身に付けなさい。」とアドバイスされ。調度その先生がプログラミングを教えていたこともあり、コンピューター学科を受講しスキルを身に付けました。なので、帰国してからも自然とプログラマーもしくはHTMLコーダーとして働きたいと思い、生活の場も三重から関東へ。ちなみに、一社目で手取り足取り教えてくれたWebデザイナーが今の主人です。」
夫婦二人三脚
ではじめた
『ひよこ食堂』
そんな毎日の中、なにがきっかけで料理の道へ?
「料理自体は、母が働いていたこともあり、実家でも小さい頃から手伝いはしていましたし、大学卒業後に1人暮らしをはじめてからは自炊もしていました。ただ、その時の料理は、楽しみというよりは、生きていくためという感じでしたが(笑)
主人と出会い、彼の住む茨城県での暮らしがはじまり、おのおの外で自分のスキルを活かした仕事もあり幸せな毎日を過ごしながらも、私の中ではどこか満たされない思いがあったんです。そんな時、私の気持ちを察したのか、主人から「得意な料理をレシピにして、ブログを書いてみたら?」と勧められました。私、自分の日常を綴るのは苦手な方なんですが、料理についてだったらと思い書き始めたのが最初のきっかけです。
最初はアメブロでスタートし、今は自分のレシピサイト『ひよこ食堂』を立ち上げ、私が“店主”で、主人はWeb周り担当の二人三脚でやっています。作業は、常にお互い相談しながら。私に日々の目標を与えてくれ、作ってくれ、今では夢までみせてもらって、主人には本当に感謝しています。」
留学経験などもあるひよこさんですが、『ひよこ食堂』のレシピが和食中心なのは?
「一番の理由は、自分たちが和食好きだから。ハンバーガーやピザなどは、外へ食べに行った方がおいしいと思うんですが、家で作って食べたいと思うのは、やっぱり和食。実際日々作るのも、ほっこりできる料理が多いですね。」
和食好きということでしょうゆの出番も多いかと思いますが、ひよこ流のしょうゆ使いは?
「みなさんもよくやられていると思いますが、カレーの隠し味にしょうゆを小さじ一杯などはよくやりますね。和食だけじゃなく、洋風や中華の時にもしょうゆをちょっと入れるだけで、味が締まるというか、キマる感じがします。
ヤマサさんのしょうゆでは、「ヤマサ鮮度生活 味なめらか絹しょうゆ」がお気に入りです。口当たりがとてもまろやかでおいしく、和洋折衷どれでもいけるので、普段からオールマイティーに使っています。Happy Recipeでも、おのずと絹しょうゆの出番が多いかもしれませんね(笑)」
Happy Recipeでは、絹しょうゆを使ったスイーツも作られましたね
「料理同様、お菓子やパンもまったく独学。うちの母はお菓子作りが苦手だったので、子供時代に一緒に作った思い出も無いのですが、その分すごく興味があったんです。スイーツ×しょうゆの組み合わせは、実はヤマサさんのお仕事をさせていただいて初めてチャレンジしました。洋風なクリームやスポンジ生地などにしょうゆを合わせるとおいしいというのは自分でも発見で、ビックリしました!
しょうゆ以外では、「ヤマサ あごだしつゆ」が好きです。市販のもので、なかなかあれだけ“あご”の風味がしっかりと出ているものは少ないんじゃないかなと。自分で出汁を取るとなると、一晩置くなど手間もかかりますし、手軽に使えるのもいいですね。Happy Recipeでは「鶏団子おでん」にも使わせてもらいましたが、とてもおいしかったです。」
私は和食が得意なので、和DEミックスなレシピを考える時も、まず和を軸にして、そこに洋の食材や調味料、スパイスを組み合わせていくんですが、そういう風にちょっと目先を変えるだけで、いつもの和食が新しい表情を見せてくれます。
例えば、お正月を祝う一品として考えた「ごぼうと牛肉のバルサミコ煮」は、ごぼうの風味と牛肉のうま味に、絹しょうゆのまろやかさとコク、そこにバルサミコ酢のフルーティーな酸味を加えて味付けをしたことで、定番おせちとはひと味違った味わいを楽しんでいただけると思います。
普段の『ひよこ食堂』では、いつ食べても飽きない、また食べたくなる、みなさんにとって慣れ親しんでいる味を意識して作り掲載しています。『ひよこ食堂』のレシピを、みなさんのご家庭で自由に再現し、ご自分やご家族の味にしてくれたら嬉しいですし、毎日のお料理作りのヒントとしてお役に立てたら嬉しいなという想いでやっています。」
料理が
微笑む瞬間
ひよこさんのレシピ写真は、ヤマサ公式Instagramでも人気ですが、撮影もご自分で?
「はい、アメブロ時代は主人が撮影してくれていたんですが、そのうち自分でもやってみたくなり、撮り方を教えてもらいました。撮影する時は、光は自然光、料理以外の物は極力置かないスタイリングが自分の好みです。カトラリーなど色々と物を置くと、自分の中ではなんだか料理が映えない気がして。
カメラを構えて料理と向き合った時に、おいしいく見えるアングルがくると、料理が自然と私に微笑んでくれてるように見えるんです。なので、いつも微笑んでくれた瞬間にシャッターを切るようにしています(笑)」
料理との以心伝心の瞬間ですね。料理以外で好きなことは?
「はまりたいなって思ってることはいくつかあるんですけど、まだ手がつけられなくて。昔はバイクに乗ってたりしてました(笑)また、機会があったら乗りたいですね。」
バイク!かわいらしさと男前なギャップがひよこさんの魅力ですね。
そんなひよこさんの、これからの夢は?
「にわとりが飼える、広々としたところに移り住みたいです(笑)周りにあんまり家がないような殺風景なところで、にわとりを飼って、畑をして、自分の作った食材で料理をする。窯(かま)も作って、にわとりたちの生みたて卵でパンやお菓子を作ったり、焼いたりしてみたいですね。
地元の方々ともコミュニケーション取って、興味を持って遊びに来てくれるみなさんに、自分の作ったものが提供できるようなスペースも作りたいです。
子供たちや幅広い年齢層の方々と一緒にホットケーキを焼いたり、ワークショップをしたり。料理を通じて、地域のみなさんと繋がる場を作っていけたらと思います。
実は、場所はもう心に決めていて、主人の実家がある、北陸は能登。初めて行って、とりこになりました。数年後おりを見て、まずは1年くらい移住体験できればと思っています。そのまま住み着くかもしれないし、関東に戻ってくるかもしれないし。でも主人と2人なら、どんな夢もきっと叶うと思っています。」
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