【ぷちっとやみつき!】第一回:枝豆の基礎知識【緑の宝石♪】
栄養満点でしかもヘルシーな「枝豆」はおつまみだけではないレシピもいっぱいあります♪
第一回は「枝豆の基礎知識」をお届けします。
6月にご紹介するのは「枝豆」。
店頭に「枝豆」が並び始めると初夏の訪れを感じます。
ほんのり甘く、濃厚な旨味、そして弾力のある食感は食べだすと止まらない美味しさ!
第一回は「枝豆の基礎知識」をお届けします。
■「枝豆」と「大豆」は同じもの
「枝豆」は大豆の未成熟な豆のことを指し、完熟すると大豆になります。
大豆が未熟な緑色の状態のときに収穫したものが「枝豆」なのです。
枝つきのまま出荷される物は全て「枝豆」として扱われます。
熟し方次第で「枝豆」に分類されたり、大豆に分類されたりするというわけです。
■「枝豆」は英語でも「edamame」!?
大豆の発祥は中国ですが、「枝豆」として未成熟な大豆を食べ始めたのは日本だといわれています。
江戸時代中期の文献では、枝についたままの状態で茹でたものが売られており、当時はその状態で食べ歩いていたとか。
江戸時代のファストフードといったところでしょうか。
今では海外でも人気の「枝豆」。「edamame」でも通じるのが面白いですね。
※green soybeansと呼ぶこともあります
■「枝豆」の栄養
栄養豊富な「枝豆」含まれる代表的な栄養成分6つをご紹介します。
1)ビタミンB1
豚肉やうなぎに多く含まれるビタミンB1は「枝豆」にも多く含まれています。
糖質をエネルギーに変換してくれる働きがあるスグレモノ。
2)メチオニン
あまり聞きなれない栄養成分ですが、ハマチやブリ、カツオなどの魚介類に多く含まれる栄養成分。
肝機能をサポートし、免疫機能も強化する役割をもっています。
カンの良い方はもうお気づきですね、そう!ビールのおつまみに「枝豆」というのは、とても理にかなった組み合わせなのです♪
3)オルニチン
しじみに含まれることで名が知られているオルニチン。
すべての「枝豆」に多く含まれている、というわけではなく、「だだちゃ豆」に豊富に含まれています。
後ほど「枝豆」の種類をご紹介しますので、チェックしてみてくださいね!
4)食物繊維
みなさんご存知の食物繊維。女性には嬉しい情報ですね!
5)葉酸
疲労回復はもちろん、認知症予防や抜け毛や白髪の予防、そして動脈硬化予防や美肌効果まである葉酸。
なんと「葉酸を多く含む食べ物ランキング(1食分あたりの量で計算)」で堂々の1位は「枝豆」なのです。
茹でた「枝豆」(1食分/75g)には約195μgの葉酸が含まれています。
6)イソフラボン
有名な「大豆イソフラボン」には骨粗しょう症のリスク&動脈硬化のリスクを減らします。
また、肌の潤いを保ち、髪質の低下を防ぐなんて美容効果も。
今日から晩御飯には「枝豆」レシピを一品追加決定ですね。
■食べすぎには注意が必要な「枝豆」
ここまでのお話を読んで「よ~し、今日から枝豆だけで山ほど食べるぞ!」なんて思わないでくださいね。
「枝豆」の1日当たりの適切な摂取量は約100g。
スーパーで売られている一袋の目安はだいたい200gですので、食べすぎを抑えるためにも「多く食べても一袋まで」というのを参考にするのもいいですね。
数えるなら、だいたい20~30房程度を目安としましょう。
子供や妊婦の方は1日あたり50~100gが目安です。
では食べすぎるとどうなるのでしょうか。
先ほど栄養面でのお話の中で「ビールとの相性抜群!」とお話しましたが、アルコールと一緒に「枝豆」を食べすぎると相互作用がおこり尿酸値が上昇してしまう、という落とし穴が。
これは痛風を引き起こす危険があります。
また、「枝豆」は大豆イソフラボンを多く含んでいるメリットがありますが、こちらも摂りすぎることでホルモンバランスを乱す可能性があります。
特に妊婦の方は、大豆イソフラボンの過剰摂取により、胎児の発育に影響が出る場合がありますので、食べる量には気を付けましょう。
そして「枝豆」は消化の良い食べ物ではありません。食べすぎると消化不良による下痢・便秘の可能性があります。
最後に、「枝豆」は大豆の成育途中の未成熟な大豆であるため、大量に食べると大豆アレルギーが発症する可能性があります。
少し怖いお話をしましたが、適切な量を食べていれば全く問題ないので大丈夫です♪
■「枝豆」の品種
普段、「枝豆」の品種を気にするということは少ないかと思います。
「枝豆」の品種はなんと400品種以上!
大きく分けて「白毛豆(青豆)」、「茶豆」、「黒豆」の3つに分類されます。
白毛豆(以下、青豆)はもっとも一般的な、鮮やかな緑色の「枝豆」です。
青豆は主に関東地方で栽培されている品種で、「枝豆」と聞いて思い浮かぶのがこの青豆なのではないでしょうか。
「初だるま」「サヤコマチ」といった品種があります。
茶豆はさやを開くと、出てくる豆を包んでいる薄皮が少し茶色味をおびていることと、産毛が茶色っぽいというところから、茶豆と呼ばれるようになったそうです。
茶豆は主に東北地方で栽培されていて、山形の「だだちゃ豆」や新潟県の「黒埼茶豆」が有名です。
おせち料理などで使われる黒豆を成熟しきる前に収穫したものが黒枝豆。
豆がうっすらと黒い薄皮に包まれているのが特徴で、関西で多く栽培されています。
兵庫県が原産の、「丹波黒枝豆」が有名です。
こちらも成熟して黒豆になると、「枝豆」ではなくて大豆の一種に分類されます
■新鮮な「枝豆」を選ぼう!
「枝豆」は鮮度が命。
できれば、枝つきの「枝豆」を選びましょう。
枝にさやがたくさんついていて、枝と枝の間隔が狭く、葉の色が生き生きとしているものは生育が良く全体的に味が優れています。
また、枝つきの「枝豆」同様、袋に入っている「枝豆」も下記の点をチェックしてみましょう。
さやからふっくらと見える豆は、成熟して美味しいです。
豆の形がわかりにくいものは避けましょう。
色がはっきりとしていて、産毛がたくさん生えているほど、旨味が濃厚です♪
■「枝豆」の茹で方
最後に「枝豆」の茹で方をご紹介します。
「枝豆」をボウルに入れて、たっぷりの水で泥などの汚れをとりましょう。
次に、「枝豆」の両端をハサミなどで、少しだけカットするのがポイント。
枝付きの場合は、枝から切り落とすときにハサミでさやの端の部分を少し切るといいでしょう。
両端をカットする事によって、その切り口から茹で汁の塩分をさやの中全体に行き渡らせる事が出来るのです。
そして「枝豆」を茹でる時に大切なのが塩の分量。
塩は茹でる水に対して4%の塩加減が目安です。
1Lのお湯で茹でる場合に用意する塩の量は水に対して4%の「40g」。
4%の塩の半分(塩20g)を「枝豆」に揉み込み、「枝豆」同士を擦るようにして産毛をとりましょう。
塩揉みすることで茹で上がりの色も鮮やかになりますよ♪
※塩は洗い流さず、そのまま茹でます。
鍋に水1Lほどを入れて沸かし、残った半量分の塩(塩20g)を加えて沸騰させます。
沸騰したお湯に下処理をした枝豆を入れ、4〜5分茹でます。
落とし蓋をすると均一に火が通るのでおすすめです。
茹で上がったら自然に冷まして完成!
「枝豆」に 水をかけないようにするのも大事なポイントです。
いかがでしたか?
早速美味しい枝豆を探しに行きたくなりますね!
次回はコチラ!
【ぷちっとやみつき!】第二回:枝豆のおつまみレシピ【緑の宝石♪】です。
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