「ご当地の材料でおいしさ120%!全国のすき焼き文化特集!」
その後「すき焼き」は進化を続け、関東、関西のみでなく日本全国に広まります。
その地方ごとにとれる材料を使って、さまざまな「すき焼き文化」が育まれたのです。
今日は日本全国の「すき焼き」文化をご紹介します☆
お待たせしました!
全国各地より、牛肉だけではない、豚肉、鶏肉、海鮮類やウナギが主役の「すき焼き」もご紹介してまいります!
■北海道・新潟編
「豚すき」
北海道や新潟では、かつて牛肉は高価で食べる習慣があまりなかったことから「豚すき」が一般的でした。現在では、牛肉を使う場合が多いですが、牛肉を使ったすき焼きを別に「牛すき焼き」と呼んでいる店や地域もまだ残っています。
■滋賀・愛知編
「鶏すき」
滋賀県には「鶏すき」を食べる習慣もあります。でも、むかしは鶏肉を食べるのは、正月かお祭りなど年に1度か2度。卵を産まなくなった鶏肉を選んでいました。いまは近江牛を使ったすき焼きの方が多いでしょう。
また、愛知県・尾張地方では名古屋コーチンで食べる「鶏すき」を特別に「ひきずり」と呼んで、牛肉でつくる「すき焼き」と区別しています。
「うなぎのじゅんじゅん」
滋賀県の琵琶湖周辺ではすき焼きを総称して「じゅんじゅん」といいます。うなぎを薄切りにして、野菜と一緒にすき焼きと同じような甘辛い煮汁で煮る料理です。湖北の漁師たちが、うなぎを焼いたときに、「ちゅんちゅん」と音がすることから名づけられたそう。
■関西編
「魚すき」
魚介類を用いたすき焼きは、「魚(うお)すき」「沖すき」と呼ばれ、もともとは関西独自のものでした。具には冬においしいサワラ、ブリ、イカ、エビなどが使われます。同じ魚介でも「カニすき」は、だしをたっぷり入れることが多いですが、炒め煮にすることから「すき焼き」の仲間になっています。
<番外編>
■群馬県
群馬県は、なんと「すき焼き自給率100%」の県!!
お肉はもちろん、生産量全国第1位の「こんにゃく」、「下仁田ネギ」、生産量上位の「生しいたけ」や「しゅんぎく」など、「すき焼き」に必要なすべての食材を群馬県産でまかなえるのだとか。
そして「ぐんますき焼きの日」(11月29日)があるというのだからスゴイ!
■奈良県
奈良では、お祝いなどのときには、「かしわのすき焼き」が食卓にのぼるごちそうでした。
「かしわのすき焼き」は、牛肉の代わりの鶏肉や菜っぱ、松茸などを入れます。松茸の香りや肉の味が野菜にしみこんで絶品です。
しかし、なぜ「鶏肉」なのでしょう。
それは天神(菅原道真公)さんの守護物が牛だからだそうです
■台湾
台湾でも「すき焼き」を食べます。
1つの鍋で食べる日本とは異なり、それぞれが1人用の鍋で調理します。
お肉の他にエビやカニ、台湾豆腐や春雨も入れます。
割り下はしょうゆベースですがパイナップルなども入っており、さすが台湾!
タレは豆板醤や甜麺醤など、好みでなんでもOKな感じのようです。
もはや日本のすき焼きとは全く別な気もしますね!
いかがですか?
「すき焼き」は家庭の数だけ食べ方があるステキなレシピ。
好きな食材と好きな味で食べるのが「すき焼き」の醍醐味。
是非、「我が家流すき焼き」を追求してみてください。
さあ、いよいよ次回は最終回。
「“すき焼き”のおいしさのヒミツ・総集編」です♪
お楽しみに!
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