「○○不要!」「○○しない!」レシピなど、簡単・時短をテーマに、日常の家庭料理のひと手間を上手に解決するレシピが人気な、料理研究家/料理ブロガーのYuuさん。ブログ「作り置き&スピードおかずdeおうちバル~yuu’s stylish bar~」のアクセス数はナント月間180-200万PV!福岡を拠点に活躍する、Yuuさんの素顔にせまりました♪

おばあちゃん
譲りの
和食好き

ほっこりとした日々のご飯を提案されていますが、お料理好きになったきっかけは?

「私は長崎の出身で、小さい頃からずっと祖母に育てられました。なので、家庭料理というと、やはり祖母がいつも作ってくれていた和食。祖母の料理を食べて育ったので、大人にもなった今も和食が大好きです。とはいえ、 10代の頃は特に料理に興味があった訳でも無く、商業高校を卒業し、事務や数字に強いことを活かして事務職として地元の企業に勤めました。

料理をはじめたきっかけは、25才くらいの頃。だんだん、ファッションや自分のスタイルが気になり始めた年頃で(笑)その時、健康的で美しい身体を作るには、まずは毎日の食事が大切だって感じたんです。野菜をおいしく、ローカロリーでヘルシーな食事をしたいと思うようになり、自分で積極的に料理を作るようになりました。祖母もだんだんと年を重ね台所に立つのが難しくなってきたこともあり、それを機に私が立つように。祖母が、私の作った料理を喜んで食べてくれたことも、今では大切な思い出です。」

夢への
チャレンジは
福岡から!

料理の楽しさに目覚めてからは?

「はい、当時はちょうどブログが流行り始めた頃で、色々なレシピをネット検索していたところ、ある主婦の方が配信しているレシピブログを見てファンに!それまでは料理本などを見ても作り方が難しくて、料理をすることに対して敷居が高く感じていたんです。でも、その方が考案されたレシピはびっくりする程簡単で、でもおいしそうで。「えっ!それだけでおいしくできるんだ!!」って衝撃でしたね。そんな彼女の作るレシピにすっかりハマってしまい、最初はとにかくマネして作る日々。そのうちに今度は自分で好きなように作ってみたいと思うようになり、平日はOLとしてフルで働き、週末になるとまとめて買い出しをして料理に没頭する生活を。自分でもブログを立ち上げ、ライフスタイルや手料理を紹介するようになりました。

そんな日々の中、自然と料理が仕事になったら絶対楽しいだろうなと思うようになり、10年の節目に会社を退職して、夢へチャレンジすることに。住まいもそれまでの実家暮らしから、料理家として活動するのに便利な福岡へ移しました。拠点を福岡に決めたのは、九州から出たくなかったのと、実家へ戻るのにもアクセスがいいこと。大都会が苦手な私にとって、福岡は不便もなく、便利がギュっと詰まっているので、とても暮らしやすいです。

福岡に越してからも最初は別の仕事と両立しながらのスタートだったんですが、やがて料理家1本として独り立ちできるように。当初は心配していた両親も、今では喜んで応援してくれています。独立に際しては、大手レシピサイト「Nadia」の専属アーティストとなったのも転機のひとつとなりました。それまでもブログはずっと続けていたのですが、友人から「Nadia」の検索機能がとても使い勝手が良いと勧められ、そちらに1人のユーザーとして投稿し始めたところ、だんだんと見てくださる読者さんも増え、たくさんのコメントやサイト内のランキングも上位になるなど、嬉しい励みに。その様子を見た運営会社様の方から、専属でやってみてはと声をかけていただいたのがご縁です。」

和洋問わずに、
しょうゆをIN!

いよいよ料理研究家として本格始動された訳ですが、「簡単・時短」をレシピのテーマにされたのは?

「振り返ると私が料理を始めたきっかけも、最初は料理が好き!というより健康的にダイエットしたいからという理由で(笑)とにかく毎日のことなので、時間をかけて作るのは自分には続かないと思い、無理なく継続させるために手間暇を上手くカットする工夫を考えました。その経験から料理家としての方向性を考えた時に、自分と同じような境遇や、家事・育児などで忙しいけど日々のご飯を作らなければいけない方、そういう方たちに向けてお役に立てるレシピや情報を発信したいと決め、簡単・時短をテーマにしました。

基本的には奇抜な味にせず、普段みなさんが慣れ親しんだメニューや味付けのものを展開するようにしています。私自身、祖母に育てられたことで、洋食よりも和食が得意というのもありますし、やはりそういった味が食べていてホッとしますね。」

和食好きということですが、しょうゆはどう使いこなされていますか?

「しょうゆは「ヤマサ鮮度生活 味なめらか絹しょうゆ」がまろやかな味わいで、使いやすく好きです。九州はしょうゆが甘い傾向があるので、個人的に「絹しょうゆ」は西日本にはウケるのではと思います。逆に、照り焼きなど香ばしく仕上げたい時は「ヤマサ鮮度の一滴 香り立つ超特選しょうゆ」を使うなど、しょうゆを使い分けています。

私は、とにかく白いごはんが大好きなので、日頃作る料理もごはんに合うものが多いですね。洋食を作る場合でも、例えばクリームシチューにしょうゆを入れたりと、普段からしょうゆは和洋問わず使っています。しょうゆを入れることで、不思議と洋食のおかずも白いごはんのお供に合うようになるので、白米好きな方はぜひ試してみてください(笑)

しょうゆ以外のお気に入りは、「ヤマサ昆布つゆ」「ヤマサ昆布ぽん酢」
つゆは、やはりかつお系だけのものよりも昆布が入ることで、色んな食材とも相性がよくなる気がします。これも、しょうゆ同様洋食にもおすすめで、特にトマト系のレシピなどに入れると、うま味に深みがでてとてもよく合いますよ。」

洋食×しょうゆは、まさに和DEミックスですね。

「しょうゆなど、日本の伝統調味料を海外のものに合わせることで“おいしい発見”がいつもありワクワクします。頭の中で考えた時は「これはどうかな?」と思う組み合わせも、実際作ってみると相性がいいことが多くて、改めて日本の調味料ってすごいなって(笑)今、海外でも和食材・調味料が注目されているので、和DEミックスは時代とも合っていますね。」

和DEミックスの他に、「○○無し」シリーズもYuuさんらしいレシピですよね。

「普段から、なるべく特殊なものを使わない、ラクに作るには、ということを常に考えています。1回試作しても「ここはこうした方がいいんじゃないか」、「もっとこうならないかな」とか考えるのが好きです。実験タイプなのかもしれないですね(笑)試行錯誤は多いですが、その分うまくできた時は早くブログに書いてみなさんにお伝えしたい!って思います。」

Yuuさんのブログはレシピ紹介の文章も楽しく、写真やスタイリングもセンスがありますが、日頃からどのような勉強を?

「ありがとうございます。文章は、読書が趣味なので、どんなに忙しくても「今日は本を読むぞ!」という日を決めて文章力をつけるようにしています。写真は、基本は専門書を買って読んだり、ネットで調べてみたり。最初の頃は、笑えるくらいヘタでした。仕事は締め切りがあるので、天候に左右されないよう、撮影する時は自然光とライトの両方を使い分けています。ライティングはNadia Food Academy という学校に通い、プロの技を学びました。そういったフォローがあるのも心強いですね。

スタイリングは、主にインスタで勉強。いいなと思うアイディアを取り入れたり、後は雑誌の切り抜きをしたり。雑誌は「オレンジページ」さんの世界観が好きですね。ページをめくっては、小物の使い方とかいつもチェックしています。後は、「studio m’」さんの食器もお気に入りで、カタログに掲載されている写真も素敵なので毎シーズン集めて参考にしています。」

毎日の生活に
“自分時間”を作る
お手伝いを

インプットとアウトプットがとてもお上手ですが、そんなYuuさんのこれからの夢は?

「料理家として活動し始めた時に、まずは自分のレシピ本を出したいなという想いがありましたが、おかげさまで2016年に2冊続けてレシピ本を出版することができ、夢をひとつ叶えることができました。

Yuuさんレシピの魅力が詰まった2冊、左「Yuu*’sスピードおうちバル」(光文社)と右「Yuu*のゆる☆つくりおき」(主婦と生活社)

料理家として発信する方法は、雑誌やテレビなど色々あると思うのですが、私は自分の性格からそういった表舞台よりも、今やっているインスタやブログを通してフォロワーのみなさんとの交流を大切にして、時短や楽しいアイディアを盛り込んだレシピをこれからも発信していきたいと思っています。そうした工夫でできるちょっとした時間に、自分の好きなことをすることで、人生がより豊かになっていくような気がするんです。料理を通して、そんな“自分時間”を作るお手伝いをしていけたらとても嬉しいです。」

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