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Happy Recipeで、いつもほっこりおいしい和食レシピを紹介している「冨田ただすけ」さん。
ご自身の人気レシピサイト『白ごはん.com』も10周年となる節目の年、今 冨田さんが感じている事、今後の抱負などをお聞きしました!

「食歴」
を育てよう!
進む子供の
“和食離れ”

さて冨田さんにはHappy Recipeでもう丸4年色々なレシピをご紹介いただいていますが、今 冨田さんが気になっていることはなんでしょう?

「そうですね、色々ありますが、やはり“和食離れ”でしょうか。
作る人、作らない人、これからだんだん二極化していくのかもしれませんが、僕の感覚的に、和食を作らない方が増えてきているような気がしています。」

具体的には、どんな時に感じますか?

「僕が運営しているレシピサイト”白ごはん.com”でユーザーさんとの情報交換や、あとは実際に同世代の方たちと話した時などですかね。僕にとって「食環境」って、やっぱりとても気になるものなので。サイトだと、お母さんから料理を教わる機会が少なかったという方が多いようで、”白ごはん.com”が役立っていますというコメントをいただいたりもします。僕自身は小さい頃から母から料理を教わり包丁を握ったのですが、今は生活環境などの事情もあり、なかなかそういう機会も減っているのかなとは思いますね。」

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みなさん、ご飯は作るけど、和食ではなく洋食に流れているんでしょうか?

「そうですね、
以前雑誌かテレビかなんかで、子供の好きな食べ物ランキングを見た時に、1位がカレー、2位が寿司、3位が唐揚げ、4位がハンバーグだったんです。どれもスーパーなどでレトルトや出来合いで美味しいものが売ってますし、手軽に食べられるメニューなので、子供が食べる機会も多い。食べる機会が多いと、子供はその味をますます好きになっていくのではないかという気がしています。」

子供の好きなものを作れば喜んでくれるけど、一方で和食離れが進んでしまうのは心配ですね。そんな中、最近「食育」という言葉もよく耳にするようになりましたが、私たちはどうやって和食をもっと日常の中に取り入れていったらいいんでしょう?

「ヤマサさんのサイトで、築地「鈴富」の鈴木社長のインタビューを読んだんですが、今の子供たちは小さい頃から養殖のサーモンなどを好んで食べて、天然の魚の味を知らない。そうすると養殖の魚の方をおいしいと感じる子供が増えているという内容でしたが、まさにそれと同じようなことではと感じています。
やっぱり大人が和食を作る、食べる機会を作らないといけない。
子供に一回でも「おいしい!」という経験をさせないと「じゃ、また次も食べたい」となりませんよね。そうした経験を積み重ねて成長するうちに「いつか自分も子供ができた時に和食を作ってあげよう」という風になると思うんです。家庭はもちろん、給食でもいいんですけど、食のおいしさを体験し感じる、いわば「食歴」を育ててあげる。そんな食歴の中に、和食もあって欲しいと思います。」

今年のレシピ
トレンドは
「和を
ミックスする」

冨田さんの大人気レシピ「長芋のめんつゆバター焼き」  「大根とベーコンの炒め煮」などは、味付けが“めんつゆ×バター”や“しょうゆ×オリーブオイル&ベーコン"であったり、いわゆる和と洋の調味料や素材が組み合わさったレシピですが、こういった『ザ和食』なレシピにちょっと洋のエッセンスを入れることは、作りやすさ、食べやすさを促すきっかけになると思いますか?

「そうですね、
しょうゆはね、みんなやっぱり好きな味なんですよね。しょうゆの味は好きなんだけど、今の時代を考えると作りやすさとか、素材の組み合わせを考え工夫することは大切だと思います。今の子たちはピザやパスタなど洋食を食べ慣れていますが、一方で和食は油を使わない昔ながらの煮物もあったりして食べる機会が少ないかもしれない。
その中間的な部分で、日本の昔からある発酵食品、しょうゆや味噌を使ったレシピに、ちょっと子供が好きそうな乳製品、例えばチーズやミルク、バターなどを合わせると、食べやすさのハードルを下げる意味合いもでてくるのではと思います。」

まさに“和をミックスする”という感覚ですね。

「僕は自分でレシピを考える時に、もちろん昔からある定番な和食レシピは抑えていきたいと思ってますが、最近はインスタ映えや、友達が来る時のおもてなし料理も人気ですよね。ど定番の料理も作りたいんだけど、ちょっと変わった料理も知りたい、そんなニーズがあるように感じるんです。
”白ごはん.com”でレシピを見にくる方は、華やかな見栄えというよりは、昔からある調理法にちょっと普段と違う洋野菜を組み合わせるなど、素朴なレシピになにかミックス感があるものを知りたいのかなと思うこともあります。

最近サイトで「カリフラワーの煮びたし」を紹介したところ、「カリフラワーって、普段は茹でてサラダにするしか知りませんでした」や「こういう食べ方もあるんですね!」というお声をいただけたんですが、こういった反応は嬉しいですね。
実は、カリフラワーって出汁とも相性が良くて、僕は普段、煮物にしたりおでんの中に入れたりとかもするんです。
そういうレシピは、自分で作っていても新鮮さや面白さもあるし、食べてもらう方に対しても「これって、こんな風にも食べられるんだ!」みたいな驚きとか発見があるのが“和風ミックス”なレシピの良さだと思います。」

そういうちょっと意外な食材との組み合わせは、定番料理を見直すきっかけにもなりますね。やっぱり、料理って作る人も楽しくないと♪

「それは、ほんと大事ですね!」

「白ごはん.com」

10周年!
毎日の食卓に
もっと和食を

「今年は「白ごはん.com」のサイトを始めて10周年なので、これまでできなかったことにも色々とチャレンジしたいです。料理教室やワークショップ、メーカーとコラボしてオリジナルの商品を作るなどしたいと思っていて、実は今試作も進めているところです。」

レシピサイトをはじめて10周年、おめでとうございます!
この10年を通して感じたことは?

「今が一番ユーザーさんの声が聴きやすいように思えますね。
これまでは、スマホがそんなに普及していなかったので、パソコンの前だけの世界。”白ごはん.com”の掲示板だけでのやりとりでしたが、最近はインスタやツイッター、ハッシュタグで”白ごはん”や自分の名前を打つと色々な情報を見ることができる。「自分のレシピをこんな風に作ってくれてるんだ」とか「こんな風にアレンジしてくれたんだ」とか、
ひとつのレシピを通してたくさんのアレンジや、細かい感想を書いてくれてる方もいるんで、とっても勉強になります。」

逆にアレンジされたレシピから、アイディアもひらめいたりして?

「それもありますね(笑)
この時代ならではですね。ここ数年いっきに変わった流れだなと感じます。
後は、最近は動画コンテンツもすごく増えているので、自分も動画レシピをもっと増やしたいなと思ってます。今、スマホを見て料理をする方もどんどん増えていますよね。いちいち文字を読むよりも楽かもしれないですし、短い動画でレシピをお伝えする方が集中して見れるのかなとも思います。

3年前、自分のブログをLINEブログへ引越しましたが、より幅広い世代の人に見てもらって、和食を作ってもらいたいという思いから。僕のサイトやブログは、料理を日常的に作っている方から、料理をまったくしたことが無いけど、結婚など環境が変わってゼロベースから料理の第一歩を踏み出す方、ちょっとずつ階段を上がっていく方もいっぱいいると思うんで、その方たちにも分かりやすいようなレシピを作りたいと日々心がけています。」

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そんな冨田さんの思いが通じて、和食を作る方がもっと広がるといいですよね。最後に、ヤマサHappy Recipeファンのみなさんへメッセージをお願いします!

「料理家として、日々色々な食材や調味料などに触れる機会は、みなさんより圧倒的に多いと思うんですが、実は本当にシンプルな組合わせなのに「なにコレおいしい!」と思うレシピっていっぱいあります。
例えば「ぽん酢味玉」は、茹で卵をヤマサの昆布ぽん酢に漬けるだけのシンプルレシピですが、ちょっとしたおつまみにも、お弁当にもいい。そういう親しみやすいレシピをこれからもどんどん増やして、みなさんにご紹介していきたいと思っています。簡単な一品からでいいので、毎日の食卓に和食をゼヒ作ってみてください!」

冨田さんのプロフィールを見る
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