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スペインの魅力を料理を通して発信し続けている加瀬まなみさん。今でこそ人気なスペイン料理ですが、加瀬さんがお料理の道に入ったころは、まだまだなじみが薄かったといいます。なぜ、スペインLOVEになったのか?子供時代からさかのぼり、じっくりお話をうかがいました!

お母さん
の魔法を
覚えたい!

お料理の道に入られたきっかけは?

「料理は子供の頃から好きでした。
好きになったきっかけが、今考えるとちょっと笑えるんですけど。私、小さい頃、母が魔法使いだと思ってたんです(笑)
カレーとかを作るところを横で見ていると、ただのジャガイモやニンジン、タマネギが、みるみるおいしそうなカレーになっていく様子を見て、子供心に「うちのお母さんスゴイ!」って思っていました。その“魔法”を覚えたいという純粋な気持ちで、母から料理を教えてもらうことがすごく楽しかったですね。

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でも、小学校になってからは、だんだんとその理由も変わってきて。うちは厳しくて、テレビやラジオが禁止だったんです。唯一ラジオを聴いていい時間が、料理の手伝いをしてる時間。なので、休みの日になると「これから料理作るから!」とキッチンにこもり、ラジオを聴かせてもらいながら、わざと時間のかかる料理を作ったりしていました(笑)
そんな子供時代でしたが、料理を作っている母は、私にとって先生であり、憧れでした。」

第二の
故郷
スペイン

スペイン料理との出会いは?

「スペイン料理を好きになったのは大人になってからです。
父が仕事の関係で母とスペインに移り住むことになったんですが、私は就職をしていたので日本に残り、年に1~2回“里帰り”と称してスペインに行くことになったんです。
最初のうちこそは言葉も通じない、よく知らない国でしたが、何度か訪ねているうちに、あちらの方はみんなとてもフレンドリーなので次第に親しみもわくように。家庭料理を教わる機会も増え、スペイン料理の奥深さを学んでいきました。そんな日本とスペインの行き来は15年くらい続きましたね。

当時の仕事は企業のOLで、システム部に所属していました。その頃は、まだインターネットが始まったばかりの時代。私がいた部署は会社のサイトを立ち上げ運営していたんですが、HTMLのタグも今みたいにアプリケーションなどなかったので、すべて手入力(笑)

なのでプログラム言語を覚える勉強になればと、休日に自分のホームページを作り始めたんです。作ってみたものの、何を書いたらいいんだろうと考えた時に、普段の夕飯のレシピをアップすることに。毎日料理の写真を撮ってはレシピ書いてアップする日々を繰り返していたら、それを見た出版社の方から連絡をいただき、本の出版のお話しをいただきました。その頃はスペイン料理ではなくOLが作る簡単料理でしたが、当時はまだ、インターネットをやっている方は男性が多かったので、女性で、それも料理をアップしているというのが珍しかったみたいです。」

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まさに、料理ブロガーの先駆けですね!

「そんなおしゃれでキラキラした感じでは無かったんですけど(笑)
趣味のひとつとしてやっていたので、料理を仕事にできるとは思っていなかったです。お声がかかると嬉しくてやっていた感じでしたが、おかげさまでだんだんとその数が増えてきて。会社を辞めて自分の時間ができたタイミングで、仕事を料理へとシフトチェンジしていきました。

その後、インターネットが普及して色々な料理ブロガーさんも増えてきた頃に、自分の個性をもっと出した方がいいかなと考えて。当時はスペイン料理も、まだそんなに認知度が高くありませんでしたが、少しずつサッカーやワインなどで注目されてきて、もしかしてこれからニーズもでてくるかなと思い、『スペイン料理研究家』となりました。」

毎日の料理
にオリーブ
オイルを
ひとかけ

「あまり知られていないかもしれませんが、スペインは緯度が日本とほぼ一緒なんです。そのせいか食文化的にも共通するものが多くて、例えば天ぷらにそっくりなフリートス、生ハムの作り方は鰹節とほぼ同じですし、お米も魚もよく食べる。スペインの普段の家庭料理を見ると、一見日本の食卓かなと思ってしまうくらい(笑)」

じゃあ、ちょっとした工夫でいつもの料理もスペイン風に楽しめますね!
アレンジのコツはありますか?

「そうですね、オリーブオイルをかけてみるのが手軽でおすすめです。
日本でもオリーブオイルは調味料として定着してますが、”いいオリーブオイル”を買う習慣はまだあまり無いように思います。

オリーブオイルはしょうゆやぽん酢ともとても相性がいいので、まず1本いいオリーブオイルを買って、それをキッチンにしまい込むのでなくテーブルに置いて、色々な料理にかけてみてください。意外な発見があると思いますよ!
後、スペイン料理はにんにくを使う料理も多いので、例えばいつもの肉じゃがにちょっとにんにくを入れてみるなども面白いと思います。」

和DEミックスについてはどうですか?

「日本人は他国のものを取り入れて楽しむのが上手ですよね。
先程のオリーブオイルをちょっとかけてみるのもそうですし。スペイン料理は、あまり特別な調味料を使うことがないので、和DEミックスしやすいのではと思います。

例えば、「ガリシア風タコのタパス」では、味付けに本来塩をつかうところを「ヤマサ鮮度生活味なめらか絹しょうゆ」にアレンジして変えたのですが、うま味が増しておいしくなり「しょうゆってスゴイ!」と思いました。しょうゆは日本人にとって馴染みのある調味料ですが、ただ塩味をプラスするだけではなく香りも楽しめるのがいいですね。

「ほたるイカのぽん酢アヒージョ」では「ヤマサ昆布ぽん酢」を使ったのですが、オリーブオイルとぽん酢の酸味のバランスが絶妙で、正直本場のアヒージョよりおいしいかも?!と思いました(笑)

ぽん酢はヤマサさんの「まる生おろしぽん酢」が特にお気に入りで、我が家ではヘビーローテーションで活躍中。野菜や豆腐はもちろん、パスタやごはん、揚げ物、それこそなんでもかけてます(笑)」

そこが「和DEミックス」の魅力ですよね!
おうちでスペイン料理を楽しむ時、テーブルコーディネイトのコツはありますか?

「実は私、コーディネイトにコンプレックスを持っていて(笑)
なので、基本は料理が主役になるようシンプルに。素焼きの器や、木製のプレートなど使うとスペインらしさがでますよ。おもてなしの時は、近所の酒屋さんでもらったワインの木箱の一部をプレースマット代わりにして、コーディネイトを楽しんだりもします。」

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マット替わりに使っているのは、ワインの木箱の側面。ちょっとしたスタイリングにもセンスが光ります!

こんなおもてなしをされたら、気分もあがりますね♪
そんな加瀬さんのこれからの夢は?

「スペイン料理好きなみなさんと、日本国内や本場で食べ歩きツアーを企画したいと考えています。スペイン料理って、メニューを開いても料理名が分からなかったり、どういう順番で頼んだらいいのかという声も聞くので、一緒に行って楽しく学べればと。

私は普段、家庭でみなさんが作りやすいよう、材料も少なく、できるだけ簡単に”引き算の料理“を心掛けてレシピを作っているんですが、本場のスペイン料理はまた違うもの。

例えば私のレシピで簡単に作れるパエリアも、スペイン料理店に行けば本格的な味わいで、そのおいしさとそこにある文化を知って欲しいんです。
スペイン料理の魅力をこれからも内と外の両面から伝えていきたいですね。」

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