2023.10.23

【秋はやっぱり炊き込みご飯!】第一回:炊き込みご飯の基礎知識【カンタンでおいしい♪】

旬の食材を使った人気の王道レシピから絶品アレンジレシピまで!
基礎から学べる「炊き込みご飯レシピ」特集♪
第一回は今更聞けない「炊き込みご飯の基礎知識」を徹底解説します☆

秋は何を食べてもおいしい・・・と個人的に思っているのですが

みなさんはいかがでしょうか。

そんな中で今回スポットを当てたのが「炊き込みご飯」!

シンプルなものから凝ったものまで、幅広いレシピがありますよね。

第一回はレシピをご紹介する前の恒例、「炊き込みご飯の基礎知識」をお届けしたいと思います。

みなさんは「炊き込みご飯」についてどれぐらいご存知でしょうか。

早速みていきましょう!

 

 

■「炊き込みご飯」と「おこわ」の違い

私たちが良く食べる「炊き込みご飯」。

難しい定義はなく、お米に野菜やとり肉、魚貝などの材料を加えて味付けをし、始めから食材と同時に炊き込んだご飯のことを指します。

では「おこわ」はどうでしょう。

おこわ」とは、主にもち米を蒸した料理の総称です。

おこわ」は、漢字で「御強」と書き、蒸籠(せいろ)で蒸して作られた硬いご飯を指します。

余談ですが、「おこわ(御強)」は、かつて宮中(皇居)に住んだ女官(使用人の女性)たちが使用した「女房言葉」。

「女房言葉」は元の言葉に「お」をつけて略します。

「強飯(こわいい、またはこわめし)」に「お」をつけて「御強(おこわ)」となります

ほかにも、この「女房言葉」がいまでも残っているものがたくさんあります。

  • 「おかか」 ・・・ お + 鰹節(かつおぶし)
  • 「おかず」 ・・・ お + 数(かず) ※多くの種類を取りそろえることから
  • 「おいしい」・・・ お + 美し(いし)※味が良いことを意味する古語

などがあるそうです。

さて、話を元に戻します。

おこわ」は本来、調理方法で分類されているため、もち米に限らず、うるち米のみでも蒸して作られたものであれば「おこわ」といえるのだそうです。

しかし、一般的には、蒸す、炊くという調理方法ではなく、材料にもち米のみ、またはもち米にうるち米を混ぜて作られたものを指して「おこわ」と呼ぶことが多いようです。

 

 

■「かやくご飯」の「かやく」って何?

かやくご飯」という言葉に「あまりなじみがない」という方も多いかもしれません。

関東で「五目ご飯」と呼ばれるものを、関西では「かやくご飯」と呼びます。

関西といっても、「かやくご飯」と呼ぶのは大阪や京都などの近畿圏が中心。

なぜ関西では「かやくご飯」なのでしょう。

「かやく」は漢字で「加薬」と書きます。

「加薬」とは読んで字のごとく、漢方薬の効果を高めるため、または飲みやすくするために加える補助的な薬のことを指しました。

薬問屋の集まる大阪では、混ぜることを「かやく」と表現したこともあり、そこから料理に加える薬味や調味料のことも表すようになったのだと言われています。

実は身近なところにも「かやく」表記があるのをご存知でしょうか。

そう、カップラーメン!

カップラーメンの栄養成分表示欄に「かやく」がありますね!

 

 

■炊飯器で失敗しないコツ

炊き込みご飯」を作ったら「芯がのこった」または「べちゃっとなった」。

そんな経験はありませんか?

炊飯器を使用する方がほとんどだと思いますが、「炊き込みご飯モード」がある方は必ずこれを使用しましょう!

「急ぎ炊き」「通常炊飯」と違うポイントが2つあります。

1つ目は炊飯時間が長いこと。

芯が残らないのもそのためです。

2つ目はじっくり炊くことで「おこげ」ができるのです!

また、お米と具材を混ぜて炊くと加熱ムラができ、芯が残ってしまうので要注意です。

炊飯器ではなく土鍋などを使用する場合も、お米を研いだ後は充分に給水させてから炊くと芯が残りません。

大切な給水時間ですが、お米の中心までしっかり水分を含ませるために、調味料を入れる前に給水させることがポイントです。

調味料を入れた状態でお米をつけると浸透圧が働き、お米の内部の水分が外に抜ける現象が起きます。

お米から水分が抜けて炊きあがるので、硬くパサついた仕上がりになってしまいます。

給水するときは真水につけるようにしましょう!

 

逆に「べちゃっとした」場合は水分量を今一度チェックしてみましょう。

調味料を使ったことで水分量が多くなっていませんか?

調味料は、水分の一部として計量しましょう。

また別の要因として、水分を多く含む具材を使ったことで水分の総量が多くなる場合があります。

大根などの水分が多い具材を使う時はカンで作らずにHappyRecipeを見てみるなんていかがでしょうか?

プロのレシピを参考にするのは失敗しない近道です♪

→「かきと大根の炊き込みご飯」のレシピをチェックする

 

そして「なんとなく味にムラがある」、そんなときに考えられるのは

ポイント部分でお話しした炊くときにお米と具材を混ぜてしまうこと。

また意外と知られていないのが、調味料を加えてから時間を置きすぎること。

時間が経つと調味料が下に沈んでしまい、均等な味付けができません。

味付けしたらすぐに炊くのがポイント!

 

 

いかがでしたか?

さあ、準備はOKですね!

次回は

【秋はやっぱり炊き込みご飯!】第二回:王道&季節の炊き込みご飯レシピ【カンタンでおいしい♪】です。

  • 2023.10.24 10:10

    加藤強さま
    私もそう思いますっ!!!

  • 2023.10.23 19:57

    炊き込みご飯の肝はおこげだと思います