2025.03.24

【春の訪れを告げる】第一回:菜の花の基礎知識【幸せ色の食卓】

ほろ苦さと柔らかさ、そして春の味わいが楽しめる「菜の花」。
さまざまなレシピに使える人気の「菜の花」情報をお届けします!
第一回は「菜の花の基礎知識」です♪

3月にご紹介するのは「菜の花」

鮮やかな若草色をした葉と、つぼみからのぞく黄色の花。

いろいろな豆知識やレシピをたくさんご紹介してまいります。

第一回は「菜の花の基礎知識」です☆

 

 

■「菜の花」は「行燈(あんどん)の油」として大活躍!

「菜の花」の起源はヨーロッパとアジアにあり、特に地中海沿岸地域がその原産地とされています。

古代ギリシャやローマで食用および油の原料として栽培され、薬用としても利用されていたのだとか。

中国から「食用」として伝わった「菜の花」は、時を経て種から油を絞る菜種油の原産種となり、食用だけではなく肥料としても利用されるようになっていきます。

江戸時代に入ると明かりをともす油に利用されるようになり「行燈(あんどん)」とともに需要が増えました。

 

 

■「菜の花」とは

さて、ここまで「菜の花」と記載してきましたが、春の野菜として知られる「菜の花」は、実は特定の花を指す名称ではないというのをご存知ですか?

「菜の花」は、アブラナ(油菜)科の植物に咲く花の総称

つまりアブラナ(油菜)科であれば、どの植物からも菜の花が咲くのです。

「菜の花」には観賞用のほか、菜種油用のナタネ、食用などがあり、それぞれ品種が異なります。

先ほど「中国から伝わった」と言いましたが、この当時の「菜の花」「白菜」の菜の花のこと。

キャベツや小松菜、大根、かぶ、クレソン、ブロッコリーなど普段の食卓で馴染みのある野菜のほか、セイヨウアブラナやセイヨウカラシナなどの土手に咲くアブラナ(油菜)科の花も、全て「菜の花」の一種なのです♪

 

 

■「菜の花」と「菜花(なばな)」

みなさんは「菜の花」のほかに「菜花(なばな)」という呼び名を聞いたことがありませんか?

「菜の花」「菜花(なばな)」の違いは何でしょう?

送り仮名の違いだけのように思いますが、

 

「菜の花」はアブラナ科の植物に咲く花すべてのこと

〇「菜花(なばな)」は食用に品種改良された品種のこと

 

を指します。

「菜花(なばな)」は別名「食用菜花」と言われることもあります。


 

 

■素晴らしい栄養

「菜の花」は栄養たっぷりの食材。

「菜の花」の味の特徴といえば苦みと辛味ですが、この独特の味はアブラナ(油菜)科の野菜に含まれるイソチオシアネートという成分によるもの。

イソチオシアネートには強力な抗酸化作用があるため、免疫力アップ効果が期待できます。

薬膳では体の中で滞った血の巡りの改善に効果的とされており、冷えの改善や月経不順などの効果も期待できるといわれています。

また、「菜の花」にはβ-カロテンやビタミンE、葉酸などの栄養素も多く含まれていて、コラーゲンの生成を助けるビタミンCやカルシウムも含まれています。

骨の健康が気になる方は、カルシウムの吸収をサポートするビタミンDを一緒に摂取すれば鬼に金棒ですね!

 

 

■アク抜きは必要!?

「菜の花」の特徴でもある苦みと辛味・・・とお伝えしましたが、アク抜きは必要でしょうか?

答えは使用する料理やその目的によって異なります。

おひたしやサラダなどでは苦味が際立ちやすいため、アク抜きが推奨されています。

しかし最近の「菜の花」は苦味も強くなく、アク抜きを心配しなくても食べられるものも多くなっています。

気になる方は「短時間」で茹でるのがおすすめ。

長時間茹でると食感がそこなわれますので部位ごとに使い分けると良いでしょう。

また、炒め物や天ぷらなどの調理法では、苦味が自然と和らぐため、アク抜きは不要といわれています。

 

 

■茹でる時間の重要性

では具体的にどれくらい茹でるのが良いでしょうか。

沸騰したお湯にまず茎を入れる

・全体を入れて30秒以内に取り出す

・茹で上がったらすぐに冷水にさらす(目安は1分以内)

冷たい水を使用すると、色も鮮やかに保たれます♪

また、茹でる際にはかき混ぜすぎないこともポイント。

お湯に少し塩を加えることで、苦味が軽減され、味がしまります。

 

 

■「菜の花」の選び方と保存方法

新鮮な「菜の花」を選ぶには、

1)切り口がみずみずしいもの

2)つぼみが開いておらず青い状態で固く締まっているもの

3)鮮やかな緑で張りのある葉や茎

4)茎の中心に空洞がないもの

を選びましょう!

「菜の花」は、花が咲いてしまうと苦みが強く口当たりも悪くなってしまいます。

そして鮮度が落ちると栄養価も下がります。

新鮮なうちに食べるのが一番ですね!

冷蔵だと2~3日しか日持ちしない「菜の花」

保存するなら冷凍が正解!

冷凍前に下茹でするのがおすすめ。

「菜の花」特有の柔らかい食感やほろ苦さをキープできます。

もちろん生のままの冷凍でもOK。

おひたしや生のまま食べたい時は電子レンジでほんの少し加熱してから使いましょう。

炒めたりする場合は凍ったまま使用できます。

生のまま冷凍する場合もよく水洗いしてから冷凍してください。

冷凍する前にしっかり水分を拭き取るのが美味しさのポイントです。

 

 

いかがでしたか。

最後に「菜の花」のご当地のお話をしたいと思います。

みなさんは「いぶすき菜の花マラソン」というのを聞いたことがありますか?

「いぶすき菜の花マラソン」のコースは、九州最大の湖「池田湖」を望みながら黄色いじゅうたんを広げたように一面に広がる「菜の花」がランナーをもてなしてくれます。

走って疲れた後は指宿名物「天然砂むし温泉」も楽しめるのだそうです。

参加してみたくなりますね!

※2025年の「いぶすき菜の花マラソン」は終了しました

 

 

さて、次回は

【春の訪れを告げる】第二回:菜の花のおひたし&和え物【幸せ色の食卓】です。

王道のおひたしや、アレンジした和え物レシピなどご紹介します!