2024.10.11

【白く輝く大地の恵み「大根」・・・第一回:美味しさのヒミツ】

シャキシャキサラダにもほっこり煮物にも使える「大根」。
みずみずしさが詰まった「大根」には驚く栄養がいっぱい!
人気の「大根」特集、第一回は「美味しさのヒミツ」です。

10月にお届けするのは「大根」

そのままでも食べられる「大根」は、煮ても焼いても、すりおろしても美味しい食材。

第一回は「大根」「美味しさのヒミツ」にせまります。

 

 

■「大根」はどこからきたの?

「大根」の原産地は地中海沿岸地域から中央アジアとされています。

4000年以上前に古代エジプトではすでに栽培されていて、ピラミッドを建設していた人たちは「たまねぎ」や「にんにく」とともに「大根」も食料にしていたそうです。

日本には平安時代に中国から伝わりました。

なんと江戸時代には、すでに100種類以上の品種が栽培されていました。

 

 

■「大根」は医者いらず

みなさんは「大根どきの医者いらず」「大根おろしに医者いらず」ということわざを聞いたことがありますか?

「大根どき」とは「大根」の収穫時期のこと。

「大根」が旬を迎える時期になるとみんなが健康になり、医者がいらなくなるという意味です。

また、「大根おろしに医者いらず」といわれる理由は生で食べることにポイントがあります。

「大根」はすりおろすと独特の辛味が生まれますが、これはイソチオシアネートという成分によるもの。

イソチオシアネートには殺菌作用と免疫力アップ効果があるので、風邪気味の時におすすめという訳です。

ビタミンAに変化するカロテンやビタミンC、ビタミンE、ビタミンKもバランスよく含まれています。

更に食物繊維と水分をたっぷり含んでいるので、満腹感と便秘解消にも役立つというスグレモノ。

そして「大根」には消化酵素も含まれており、

1)糖質(炭水化物)の消化を助けるジアスターゼ 

2)たんぱく質の消化を助けるプロテアーゼ

3)脂肪の消化を助けるリパーゼ

この3つの消化酵素が含まれています。

胃もたれ、胸焼けを解消してくれる理由はこの消化酵素のチカラによるものです。

 

 

■「大根」と相性の良い食材

栄養豊富な「大根」はいろいろな食材と組み合わせて楽しみたいですね!

今日はその中でも「大根」の栄養を更に効果的に摂取できる組み合わせをご紹介したいと思います。

〇梅干し

梅干しが持つ成分であるクエン酸やカテキン酸は、腸に刺激を与えてくれるため便秘改善だけでなく、抗菌作用により腸内環境を整えてくれます。

〇かぼちゃ

かぼちゃと一緒に食べると、消化不良や胃痛、胃炎などの改善に効果的です。

〇蜂蜜、春菊、しそ

咳や痰、声かれの改善におすすめ。のどが痛くなって「風邪気味かな?」と思ったらこの組み合わせ!

〇鶏肉

鶏肉は、「大根」と一緒に煮ることで、良質なたんぱく質を摂取でき、また「大根」に含まれるビタミンCが鶏肉の鉄分の吸収を助けます。お肉のなかでもカロリーが低い分類に当てはまるため、ダイエッターにもおすすめ。

 

■この組み合わせは大丈夫!?

「大根」としらす。

みなさんよく食べる組み合わせだと思います。

しらすに含まれる栄養(リジン)の吸収を「大根」に含まれる酵素がブロックしてしまうというのをご存知でしょうか。

しかし心配ご無用!

あるものをかければ解決するのだそうです。

それは「柑橘系果汁」または「酢」

そう!つまり「ヤマサ まる生ぽん酢」でバッチリというわけです。

「大根おろし」としらすのときは、テーブルにぜひ「ヤマサ まる生ぽん酢」をご用意ください♪

 

 

■「大根」の保存方法

1本買うと使い切るのが難しいときもある「大根」

保存方法を知っておくと安心ですね!

〇常温保存

直射日光が当たらない涼しく乾燥した場所に置きます。

湿気を避けることが重要で、1週間程度が目安です。(保存環境により異なります)

〇冷蔵保存

「大根」の根の部分を新聞紙やキッチンペーパーで包み、ビニール袋に入れて保存するのがおすすめ。

冷蔵庫の野菜室で保存の場合、1〜2週間程度が目安です。

〇冷凍保存

長期保存をする場合は、皮をむいて使いやすいサイズに切り分けた後、冷凍用の保存袋に入れて冷凍します。

冷凍保存での目安は2〜3ヶ月ですが、解凍後は水分が出やすく、調理方法に工夫が必要です。

 

 

■「大根」役者

最後に「大根」にまつわる雑学です。

世間では演技が上手くない人を「大根役者」といいますが、その理由をご存知でしょうか。

江戸時代に日本の民衆演劇として親しまれる歌舞伎で、舞台上の俳優に向かって悪態をつく場面で使用された言葉「大根役者」

当時はただ「大根!」とだけ呼ばれていましたが、野菜の「大根」と区別するために「役者」が後からついてきたようです。

さて、そこで「大根」が使われる理由ですが、実は諸説あります。

有力といわれている説を3つご紹介します。

〇人気が出る役者を「あたる」といいますが、逆に人気の出ない役者を「あたらない」=「大根」は消化を助けるのであたらない、という説。

〇役者を配役から外すことを「おろす」といいます。この「おろす」という言葉から「大根」をおろす=配役をおろされる存在、という意味を込めたもの。

「大根」の白さを、単純に「素人(しろうと)」の「しろ」という音にかけたとする説。また、下手な役者が場を「しらけさせる」の「しら」にかけたとする説。
そして演技の下手な役者ほど白粉(おしろい)をたくさん塗ってごまかそうとするイメージから、「大根」のように白い顔をした役者=下手な役者という説。

さて、みなさんはどれだと思いますか

 

 

いかがでしたか?

次回はいよいよこの組み合わせのレシピを特集します!

【白く輝く大地の恵み「大根」・・・第二回:美味しいが正義!大根と豚肉を使ったレシピ】です。

お楽しみに!

  • 2024.11.13 14:11

    みーままさま
    コメントありがとうございます!
    とってもわかります。
    若い時と好みって変わりますよね。
    冬は湯豆腐にぽん酢があれば幸せ・・・なんて若い時には想像もできませんでした( *´艸`)

  • 2024.11.13 14:09

    野良猫さま
    コメントありがとうございます!
    えー!!いつもHappyRecipeを見てくださっている野良猫さまなら絶対お料理上手なはず!!(∩´∀`)∩

  • 2024.11.13 13:28

    若い頃大根のどこがそんなにおいしいんだろうと思っていましたが、今ではおでんやサラダに大活躍です。頼もしい食材です。今夜は牡蠣フライなのですりおろして使いたいと思っています。

  • 2024.11.09 02:58

    まだまだ大根役者腕前ですが、料理上達するように精進したいです。招福🎵😺

  • 2024.10.15 10:46

    加藤強さま
    コメントありがとうございます!
    大根って優秀ですね。
    この秋冬にどんどん食べましょう!

  • 2024.10.11 23:53

    大根のすごみを感じました