「個性的な風味で料理を彩るパクチー☆第一回:パクチーの豆知識」
そんな「パクチー」の面白いお話やレシピまで!
「パクチー」特集の第一回は「パクチーの豆知識」をお届けします♪
6月の日本は梅雨の気配。
すぐそこには暑い夏が待ち構えていますね!
6月の特集は旬の「パクチー」をお届けします。
■「パクチー」って何語?
みなさんおなじみの「パクチー」。
ズバリ、答えは「タイ語」。
英語では「コリアンダー」、中国語では「香菜(シャンツァイ)」と言います。
余談ですがスペインでは「シラントロ」。
アメリカでも、スペイン語圏からの移住者やメキシコ料理店(メキシコの言語はスペイン語)が多いところでは「コリアンダー」よりも「シラントロ」が主流のようです。
「パクチー」はいろいろな地方で呼び方が変わります。
ポルトガル語:コエントロ
ベトナム語:ザウムイ
インド語:ダニヤー
沖縄の与那国島:クシティ
同じ日本でも呼び方が違うのは面白いですね!
■なぜ日本では「パクチー」という呼び名が定着したの?
1980年代のアジア飯ブームの際にタイ料理が流行り、その時期に日本でも「パクチー」に注目が集まるようになりました。
このため、日本で「パクチー」という呼び名が定着したと言われています。
そんな「パクチー」ですが日本でも栽培されているのをご存知でしょうか。
主な産地は静岡県や岡山県だそうです。
■「パクチー」ってどこの国のお野菜?
「タイ」・・・ではなく、答えは「地中海地方」。
古代エジプトで使われていた記録が残っていることから、エジプト近辺の地中海近隣諸国が原産と推測されます。
当時の記録では調理はもちろん、薬草として医療にも使われていたのだとか。
はるか昔からとても重宝されていた野菜なのですね。
■日本では「パクチー」と「コリアンダー」を両方使う?
先ほど国によって「パクチー」の呼び方が違うというお話をしましたが、日本では生で食べる時や料理にそのまま使用する時に「パクチー」と呼び、それは「葉・茎」の部分を指すそうです。
一方で「コリアンダー」は、「種子」の部分を粉末状にしたスパイスの「コリアンダーシード」を指すことが多いのだそうです。
この不思議な現象は、タイ料理の食材として日本に伝わった「パクチー」と、香辛料としてすでに西洋から伝わっていた「コリアンダー」と、伝わった経路の違いからきているのだとか。
■タイで食べる「パクチー」は日本の「パクチー」と違う?
「パクチー」には大きく3種類あります。
日本でよく見かける「パクチー」は「パクチータイ」といった品種。
トムヤムクンなど多くのタイ料理で使用されているのは、「パクチーファラン」といった品種で、香りが「パクチータイ」の数倍も強いそうです。
そして、3つ目は「パクチーラオ」。
イタリアンで使われている「ディル」と同じものを指します。「パクチーラオ」の「ラオ」はラオスから伝わったことが由来だそうです。
■「パクチー」の香りのヒミツ
「パクチー」の好き嫌いを分けているあの香り。
その香りはアルデヒドと呼ばれる成分の仲間。
このアルデヒドはそもそも、石鹸や香水などに含まれる匂い成分。
特定の遺伝子を持つ人の脳では、アルデヒドは食べられないもの、だから同じ香りを持つ「パクチー」は食べられないもの!と脳が認識するのだとか。
そんな「パクチー」の香りの中にはラベンダーにも含まれている成分もあり、気持ちを落ち着かせリラックス効果が期待できると言われています。
ほかにも体の中に溜まった毒素を排出する作用、消化器系に働きかける作用もあり、消化を促し、腸内の余分なガスを出すだけでなく、食欲のない時にも効果的なのだそうです。
■「パクチー」の栄養とおすすめの食べ合わせ
「パクチー」はビタミンやミネラルなど、美容や健康に嬉しい成分を多く含む野菜です。
代表的な栄養素はβ-カロテン、ビタミンC、食物繊維、カルシウム、鉄など。
また、食べる時には油やビタミンCと組み合わせると、より効果的。
生で食べる場合はよく洗い、切ったあとは水にさらしたりせず、そのまま使うのがポイント。
加熱する場合はできるだけ短時間にし、葉や茎の部分は食感が残るよう最後の仕上げに加えるのがおすすめです。
逆に香りが苦手な場合は、葉や茎の部分を少し長めに加熱すると風味が薄くなりますよ!
次回はコチラ!
「個性的な風味で料理を彩るパクチー☆第二回:パクチーの人気レシピ」です。
お楽しみに☆
加藤強さま
コメントありがとうございます!
そうなんです!!
パクチー、お好きですか?(*´ω`*)