2024.05.14

「栄養たっぷり☆にんにく特集!第一回:にんにくの基礎知識」

濃厚な香りと味が食欲をそそる「にんにく」。
健康にも良く、パワーの源でもある「にんにく」を大特集!
第一回は「にんにくの基礎知識」です☆

気温のアップダウンが激しい5月。

元気に乗り切るには旬の「にんにく」を上手に取り入れてみてはいかがでしょうか?

5月はそんな「にんにく」についてご紹介したいと思います。

 

 

■まるでスーパーフード!

「にんにく」を食べると元気がでる、というのは皆さんご存知の通り。

では具体的にどのように良いのか見ていきましょう!

「にんにく」の成分は抗菌、殺菌の効果があるといわれるアリシンという物質で、疲労回復や生活習慣病の予防などにも期待が持てるといわれています。

このアリシンというのがとても重要。

「にんにく」にはビタミンB1も含まれており、これは身体を動かすのに大切な栄養素。

なぜなら、ビタミンB1はブドウ糖をエネルギーに変えるのに欠かせない栄養素だからです。

ところが、ビタミンB1は吸収率がとても悪く、摂取しても60%程度しか吸収できないといわれています。

※吸収できなかったビタミンB1はそのまま体の外に出てしまいます。

そこで登場するのがアリシン

アリシンとビタミンB1が結びつけばアリチアミンという物質になり、体にとどまる時間が長くなるというメリットがあります。

また、ガンを研究しているアメリカ国立がん研究センターでは、デザイナーズフードピラミッドというものが発表されており、これはガンに効果的といわれている食品をピラミッド型の図で表したものだそうです。

なんとこのピラミッドの頂点に表示されているのが「にんにく」

「にんにく」に含まれている栄養成分のスルフィド類(硫黄化合物)は、リンパ球の働きを高め、免疫増強効果をもたらすことからデザイナーズフードピラミッドの頂点に君臨しているのかもしれませんね!

「にんにく」の栄養成分は、ほかにも沢山のメリットがあります。

・美肌やアンチエイジング

・血流を良くして冷え性の改善

・血圧を下げ、コレステロールを下げる

・疲労回復や免疫力を向上させる

・食欲増進

・血糖値の上昇抑制、生活習慣病の予防

などなど。

やはり疲れを感じたら「にんにく」ですね!

 


■食べすぎには注意が必要

こんなに素晴らしいと聞いたら「にんにく」を沢山食べていれば大丈夫、なんて思いがち。

ところが食べすぎには注意が必要です。

食べすぎると一体どうなるのでしょう?

殺菌作用が強い「にんにく」は食べすぎると胃の粘膜や胃壁を荒らすことがあります。

腸内の善玉菌まで殺してしまい、腸内環境を悪化させ、腹痛や下痢、便秘などを引き起こすことがあるといわれています。

腸内環境が悪化することで、腸からの栄養素の吸収がさまたげられ、ビタミン不足や、皮膚や口のなかに炎症を引き起こすこともあるのだとか。

更には血中のヘモグロビンが減少し、赤血球が破壊されて貧血の原因にもなります。

 

 

■1日に何片まで食べていいの?

こんな怖い話を聞いたら、いったい1日に何片まで食べていいのか気になります。

個人差もありますし、決まった上限量はありませんが、

・生のにんにくなら1片(約5~10g)

・加熱した場合は2~3片

が良いようです。

小さなお子様の場合は1片の4分の1、がだいたいの目安です。

そして、「にんにく」を「食べすぎてしまった」「胃もたれした」場合は以下の食べ物は控えましょう。

・納豆やヨーグルトなどの発酵食品

・食物繊維が豊富なごぼうや豆類など

意外にも腸に良さそうなものばかりですが、「にんにく」で腸内環境が荒れてしまった場合は、一般的に腸内環境を整えるとされている食材を控えるほうが良いそうです。

 

 

■「にんにく」の芯って取る?取らない?

さて、「にんにく」を調理する際に気になる芯。

実はこの芯には「にんにく」の成分が実の部分よりもより多く含まれているってご存知でしたか?

「にんにく」自体には少ないビタミンAやビタミンCがたっぷり含まれています。

そんな芯は栄養成分、匂い成分ともに凝縮されていて、より匂いが強くなります。

皮膚の再生を促してくれる栄養素がたっぷり入っていますので、シワやシミに良いといわれ、

コラーゲンを生成してくれる働きをもっているため、女性には特に摂取してほしい栄養素の一つなのですが、あまり消化が良くなく、アクも強いのでお腹の調子が乱されて腹痛の原因になる、なんてことも。

焦げやすく、辛味も強いことから取り除くのが一般的です。

 

 

■「にんにく」の保存方法

ついつい沢山「にんにく」を買ってしまったら上手に保存しましょう!

生の「にんにく」は湿度が低く風通しの良い場所で保存するのがおすすめ。

冷蔵庫で保存する場合は、新聞紙などに包み、ビニール袋やジップロックに入れて野菜室で保存しましょう。

また、すぐに使えるようにスライスしたり、すりおろした状態でも保存することができます。

同じく、ジップロックなどに入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。

長期間保存したい場合は、冷凍保存もOK!

冷凍保存は一片ずつはもちろん、スライスしたものや、すりおろしたものでも大丈夫です♪

 

 

■普通の「にんにく」と「無臭にんにく」の違いは香りだけじゃない

最後にちょっと豆知識をご紹介したいと思います。

香りが命といっても過言ではない「にんにく」ですが、時と場合によっては無臭が良い時もありますよね。

実は「無臭にんにく」「にんにく」ではなく西洋ネギの仲間

「にんにく」の香りの成分にもなっているアリシンですが、一番最初にご紹介した通り、アリシンにはさまざまな栄養があり、免疫力のアップにもつながっています。

「無臭にんにく」にはアリシンが少ないので(なので香りも控えめ)殺菌効果や免疫力アップを期待するのなら、やはり普通の「にんにく」を選ぶのが良いようです。

そんな「無臭にんにく」ですが、「にんにく」には含まれていない栄養成分のサポニンが含まれており、アルコールの吸収を抑えたり、肝機能の改善や動脈硬化予防にも良いのだとか。

上手に使い分けていきたいですね!

 

 

さて、「にんにく」の基礎知識の次はもちろんレシピ!

次回は

「栄養たっぷり☆にんにく特集!第二回:にんにくたっぷりレシピ集」です。

  • 2024.05.30 15:14

    ナッシュさま
    コメントありがとうございます。
    ほかの返信にも書いたのですが焦げやすいのとお腹を壊さないように・・・(;´∀`)
    栄養成分はおすすめです!!

  • 2024.05.30 10:50

    ニンニクの芯は取っていました 知りませんでした ありがとうございます

  • 2024.05.29 14:54

    はなおさま
    コメントありがとうございます!
    焦げやすいということもあり、取るのが一般的ですが、栄養がこんなにあると知ってしまうとそのままでも良いような気もします(*´ω`*)
    その場合はお腹をこわさないように・・・

  • 2024.05.29 14:42

    ニンニクの芯に栄養があったなんて。
    何の気なしに芯は取るのが当たり前だったので
    目からウロコでした。

  • 2024.05.16 13:47

    加藤強さま
    コメントありがとうございます!
    にんにくってすごい食材。
    改めてそう思いました。

  • 2024.05.14 23:29

    にんにくも奥が深いなあ