衣はサクサク、中はジューシー!極上の味わい「カツ」特集:第一回「豆知識」
お腹もココロも大満足する至高の逸品「カツ」を大特集!
第一回は「カツ」の「豆知識」をお届けします。
3月にご紹介するのは「カツ」!
サクサク食感の衣に、噛んだ瞬間にじゅわ~と広がる肉の旨み。
ソースや塩で食べてもいいし、レモンやぽん酢も捨てがたい。
あつあつのご飯はもちろん、キャベツも大盛で・・・と夢が広がるひと品ですよね。
第一回は「カツ」のちょっとした「豆知識」をお届けします。
■「カツ」って何語!?
よく縁起を担いで「勝負に勝つように、今夜はカツね!」なんていいますが、「トンカツ」などの「カツ」ってどういう意味でしょう?
その語源はフランス語の子牛や豚、羊などの骨付き肉を意味する「コートレット」からきています。
また、肉にパン粉の衣をつけて、バターで焼く料理のことも「コートレット」と呼ぶそうです。
この「コートレット」を英語読みしたのが「カットレット」。
そして「カットレット」が「カツレツ」に、それが略されて「カツ」になったといわれています。
■「カツレツ」の誕生
日本での「カツレツ」誕生には諸説あります。
まず銀座で開業した「煉瓦亭(れんがてい)」が「カツレツ」を考案したという説。
もう一つは上野御徒町の「ぽん多本家」が最初に「カツレツ」を販売したという説。
更にはこの2店舗以前に「富士見軒」のメニューにすでに「カツレツ」があった、という説などさまざま。
きっと、どの店舗も試行錯誤して「カツレツ」を提供したのは間違いないでしょう。
■薄い「カツレツ」から「トンカツ」に!
洋食屋さんなどで見かける「ポークカツレツ」というメニュー。
「ポーク」を日本語で「豚(トン)」と呼ぶようになり、「トンカツ」という名前がうまれたといわれています。
しかし、もともとはスライスした肉にパン粉をつけてバターで焼く「カツレツ」。
いつから肉厚な、日本オリジナルの「トンカツ」ができたのでしょう。
宮内庁の元シェフ島田信二郎氏が1929年、上野御徒町の「ポンチ軒」にて、厚い豚肉を揚げた「トンカツ」を販売したのがはじまりといわれています。
実はこの島田氏、「ぽん多本家」のシェフでもあります。
その後「ポンチ軒」は第二次世界大戦中の空襲により廃業しています。
※「ぽん多本家」は現在も営業中です。
■「カツ」と「フライ」の違いとは?
ズバリ、この2つの違いはなんでしょう?
ここまで読んでカンの良い方はもうおわかりですね。
食材に小麦粉、溶き卵、パン粉の順につけて揚げたものという点は共通していますが、
語源からもわかるように「カツ」の食材は、牛、豚、鶏などの肉。
「フライ」の食材は、肉はもちろん、魚介類、野菜など、さまざまなものを使用しています。
■「メンチカツ」
「メンチ」の言葉は英語の「ミンチ(mince)」=細かく刻む、からきています。
明治30年頃、浅草の「煉瓦亭(れんがてい)」のメニューにあった「ミンスミートカツレツ」が起源なのでは、といわれています。
「ミンスミート(細かく刻んだお肉の)カツレツ」が転じて「メンチカツ」になったのだとか。
そんな「メンチカツ」ですが、関西では牛肉だけ使ったものを「ミンチカツ」、
牛肉と豚肉の合い挽きで作ったものを「メンチカツ」と分けて呼ぶのだそうです。
今では総じて「メンチカツ」と呼ぶ人が多くなっているそうですが・・・現在も区別しているかどうか、気になりますね!
関西在住のみなさま、コメントお待ちしております。
いかがでしょうか。
「カツ」の語源や起源がわかったら、ご家庭でおいしく作る方法が知りたいですよね。
次回はコチラ!
衣はサクサク、中はジューシー!極上の味わい「カツ」特集:第二回「おいしく揚げるコツ」です。
加藤強さま
コメントありがとうございます!
ふふふ、ぜひお知り合いの方に!!(∩´∀`)∩