2024.03.14

衣はサクサク、中はジューシー!極上の味わい「カツ」特集:第一回「豆知識」

カリッと揚げた衣とジューシーな肉、「カツ」。
お腹もココロも大満足する至高の逸品「カツ」を大特集!
第一回は「カツ」の「豆知識」をお届けします。

3月にご紹介するのは「カツ」

サクサク食感の衣に、噛んだ瞬間にじゅわ~と広がる肉の旨み。

ソースや塩で食べてもいいし、レモンやぽん酢も捨てがたい。

あつあつのご飯はもちろん、キャベツも大盛で・・・と夢が広がるひと品ですよね。

第一回は「カツ」のちょっとした「豆知識」をお届けします。

 

 

■「カツ」って何語!?

よく縁起を担いで「勝負に勝つように、今夜はカツね!」なんていいますが、「トンカツ」などの「カツ」ってどういう意味でしょう?

その語源はフランス語の子牛や豚、羊などの骨付き肉を意味する「コートレット」からきています。

また、肉にパン粉の衣をつけて、バターで焼く料理のことも「コートレット」と呼ぶそうです。

この「コートレット」を英語読みしたのが「カットレット」。

そして「カットレット」が「カツレツ」に、それが略されて「カツ」になったといわれています。

 

 

■「カツレツ」の誕生

日本での「カツレツ」誕生には諸説あります。

まず銀座で開業した「煉瓦亭(れんがてい)」が「カツレツ」を考案したという説。

もう一つは上野御徒町の「ぽん多本家」が最初に「カツレツ」を販売したという説。

更にはこの2店舗以前に「富士見軒」のメニューにすでに「カツレツ」があった、という説などさまざま。

きっと、どの店舗も試行錯誤して「カツレツ」を提供したのは間違いないでしょう。

 

 

■薄い「カツレツ」から「トンカツ」に!

洋食屋さんなどで見かける「ポークカツレツ」というメニュー。

「ポーク」を日本語で「豚(トン)」と呼ぶようになり、「トンカツ」という名前がうまれたといわれています。

しかし、もともとはスライスした肉にパン粉をつけてバターで焼く「カツレツ」

いつから肉厚な、日本オリジナルの「トンカツ」ができたのでしょう。

宮内庁の元シェフ島田信二郎氏が1929年、上野御徒町の「ポンチ軒」にて、厚い豚肉を揚げた「トンカツ」を販売したのがはじまりといわれています。

実はこの島田氏、「ぽん多本家」のシェフでもあります。

その後「ポンチ軒」は第二次世界大戦中の空襲により廃業しています。

※「ぽん多本家」は現在も営業中です。

 

 

■「カツ」と「フライ」の違いとは?

ズバリ、この2つの違いはなんでしょう?

ここまで読んでカンの良い方はもうおわかりですね。

食材に小麦粉、溶き卵、パン粉の順につけて揚げたものという点は共通していますが、

語源からもわかるように「カツ」食材は、牛、豚、鶏などの肉

「フライ」の食材は、肉はもちろん、魚介類、野菜など、さまざまなものを使用しています。

 

 

■「メンチカツ」

「メンチ」の言葉は英語の「ミンチ(mince)」=細かく刻む、からきています。

明治30年頃、浅草の「煉瓦亭(れんがてい)」のメニューにあった「ミンスミートカツレツ」が起源なのでは、といわれています。

「ミンスミート(細かく刻んだお肉の)カツレツ」が転じて「メンチカツ」になったのだとか。

そんな「メンチカツ」ですが、関西では牛肉だけ使ったもの「ミンチカツ」

牛肉と豚肉の合い挽きで作ったもの「メンチカツ」と分けて呼ぶのだそうです。

今では総じて「メンチカツ」と呼ぶ人が多くなっているそうですが・・・現在も区別しているかどうか、気になりますね!

関西在住のみなさま、コメントお待ちしております。

 

 

いかがでしょうか。

「カツ」の語源や起源がわかったら、ご家庭でおいしく作る方法が知りたいですよね。

次回はコチラ!

衣はサクサク、中はジューシー!極上の味わい「カツ」特集:第二回「おいしく揚げるコツ」です。

  • 2024.03.19 09:28

    加藤強さま
    コメントありがとうございます!
    ふふふ、ぜひお知り合いの方に!!(∩´∀`)∩

  • 2024.03.14 23:38

    この知識、誰かに披露したいなあ