「緑のスーパーフード★ほうれん草の魅力を大公開!第一回:ほうれん草基礎知識」
豊富な栄養とおいしさを兼ね備えた、ほうれん草の魅力を大公開!
第一回は「ほうれん草基礎知識」です♪
1月にご紹介する食材は「ほうれん草」。
「ほうれん草」は緑黄色野菜の王様といわれるほど栄養が含まれています。
第一回はそんな「ほうれん草」の基礎知識をお届けします♪
■「ほうれん草」の生い立ち
「ほうれん草」は、カスピ海西部の西アジア付近が原産といわれています。
栽培がはじまったのはペルシャ(今のイラン)で、かなり古くから作られていたと考えられていますが、はっきりした起源は不明なのだとか。
また英語の「spinach」はペルシャ語からきているといわれています。
日本語の「ほうれん草」は、中国語でペルシャを「ほうれん(菠薐)」と呼んでいたことから、誤ってそのまま日本語名になったという説が有力です。
※「ほうれん草」は漢字で表記するとそのまま「菠薐草」となります。
■「ほうれん草」を一番食べる国
さて、一番「ほうれん草」を食べるのはどこの国でしょう。
第1位はダントツで「中国」。
世界の「ほうれん草」の約9割が中国で生産されているのも納得です。
次いでアメリカ、ケニア、トルコ。
そして第5位が日本となります。
■寒くなるとおいしくなる「ほうれん草」
一年を通して食べることができる「ほうれん草」ですが、旬はまさに今!
寒さや霜に当たると葉は厚く濃緑でやわらかくなり、甘みが増すのです。
そして栄養価も夏と冬では全く違います。
「ほうれん草」100g中のビタミンCは、夏採りのものだと約20mgですが、冬採りのものは約60mg!!
冬は「ほうれん草」を積極的に食べたいですね♪
■「ほうれん草」が「緑黄野菜の王様」と呼ばれる理由
「ほうれん草」は栄養満点!
「ほうれん草」には、β-カロテンやビタミンB群、ビタミンCが豊富に含まれており、のどの粘膜を丈夫にし細菌感染を防ぐ働きを持ち、風邪の予防に最適だといわれています。
レモンの約2倍のビタミンCがあるといわれていて、造血に必要な鉄や葉酸も豊富に含まれています。
動脈硬化、高血圧の予防にもよいといわれていて、骨や歯も丈夫にするという、まさに「緑黄色野菜の王様」と呼ばれるにふさわしいお野菜なのです。
余談ですが、上記にもでてきた「葉酸」。
「ほうれん草」は造血のビタミンといわれる「葉酸」が初めて発見された野菜です。
「葉酸」の「葉」は、ほうれん草の葉が由来なのです。
■食べすぎには注意
いいこと尽くめの「ほうれん草」ですが、気を付けなければいけないことがあります。
「ほうれん草」の食べすぎで「お腹が痛くなった」という経験をされた方はいませんか?
「ほうれん草」に含まれる「シュウ酸」が原因といわれています。
「ほうれん草」のえぐみの原因でもある「シュウ酸」は、摂取しすぎると
・尿路結石のリスク
・腹痛・下痢
・吐き気
・歯への影響
などがあると考えられています。
■一日の摂取量は何グラム?
ここまで読むと、一日にどれぐらいまで食べてよいのか気になります。
厚生労働省が定める成人の野菜の摂取量目安は、1日あたり350g以上。
そのうち緑黄色野菜は120g以上、淡色野菜は230g以上としています。
「ほうれん草」は緑黄色野菜ですので、バランスを考えて1日に100g程度がいいですね!
■食べ方を工夫すれば心配なし
普段の生活で、「ほうれん草」はキッチリ100g以上は食べない!なんてなかなかできないですよね。
そんな心配をしなくてもいい解決方法があります。
それが「食べ合わせ」です。
厄介な「シュウ酸」も「カルシウム」と合わせることで「シュウ酸」の量を減らすことが可能です。
たとえば、
・「ほうれん草」とちりめんじゃこ
・「ほうれん草」と大豆製品
・「ほうれん草」と牛乳やチーズ
などを組み合わせると簡単に解決できます☆
■「ほうれん草」のおいしい茹で方
「ほうれん草」は下茹でが必要なお野菜です。
先ほどお話したえぐみの原因になる「シュウ酸」は下茹ですることで減らすことが可能です。
電子レンジではアク抜きできませんので、注意が必要です。
よく「茹でると栄養が流れてしまう」なんていわれていますが、すべての栄養素が流れ出るわけではありません。
水溶性ではない栄養素のビタミンA、D、E、Kなどは茹でても減りません。
また、「ほうれん草」は茹でると色鮮やかになり、食物繊維が増えるというメリットもあります。
ではどうやって茹でるのがよいのでしょうか。
「ほうれん草」を茹でるときは根本から浸かるようにしましょう。
「ほうれん草」を立てるように持ったまま根本から鍋に入れ、10秒程経ったら葉まで入れ、30秒〜1分ほど茹でます。
茹で上がった「ほうれん草」はすぐに冷水に冷やすのがポイントです。
アク抜きができ、また綺麗な色を保つことができます♪
■冷蔵庫と冷凍庫の保存、どちらがおすすめ?
ズバリ、用途によってわけましょう。
1週間以内に使うなら「冷蔵庫」で保存。
長期保存したいなら「冷凍庫」(約1ヶ月程度)での保存が適しています。
<冷蔵庫の場合>
「ほうれん草」は、乾燥に弱いので冷蔵庫に入れる前に新聞紙かペーパータオルを巻きましょう!
そしてポリ袋に入れたら口は軽く締めればOK。
また、茎を下にして立てておくのがポイント。
「ほうれん草」は、横に倒すとエチレンガスが放出され、鮮度が落ちやすくなります。
<冷凍庫の場合>
「ほうれん草」にはアクが含まれているので、固めに茹でてアク抜きをしてから保存するのがおすすめ!
茹でて水気を切ったら、しっかりと水分を拭き取り、使いやすい大きさにカットしましょう。
1食ずつ使い切れる量ごとにラップに包み、空気をなるべく抜いて冷凍用保存袋に入れて凍らせればOK!
いかがでしたか?
「ほうれん草」に詳しくなったらいよいよレシピのご紹介です!
次回は「緑のスーパーフード★ほうれん草の魅力を大公開!第二回:ほうれん草のおひたし&和え物」です。
加藤強さま
コメントありがとうございます!
ほうれん草は某アニメでも元気の源でしたもんね!