【かぶの美味しさで心を満たそう♪第一回:栄養の宝庫!かぶのヒミツ】
美味しくて、栄養満点、そして優しい甘みが特徴の「かぶ」♪
第一回は「栄養の宝庫!かぶのヒミツ」です。
暖かい日が続いていましたが、急に寒い日が増えてきましたね。
秋から冬へ駆け足で通り過ぎそうな気配を感じます。
そんな11月にご紹介する食材は「かぶ」。
みなさんの「かぶ」に対するイメージはどんな感じでしょうか。
そして「かぶ」のお料理で思いつくものといえば何でしょう?
第一回は、「かぶ」の栄養はもちろん、ちょっとした豆知識もお届けします♪
■「かぶ」の旬
「かぶ」の旬は春の3~5月、秋の10月~12月の年2回。
暑すぎず寒すぎない冷涼な気候を好む野菜です。
春に育つ「かぶ」は成長スピードがはやいので、根の部分までみずみずしく柔らかく、甘みが強いので生食がおすすめ♪
今が旬の秋に育つ「かぶ」は、春に比べて育つのに時間がかかるので「かぶ」本来の風味やしっかりした歯ごたえが特徴。
ポトフなどの煮込むお料理に適しています。
■呼び名が多数ある「かぶ」
1月7日に初物(はつもの)の野菜で栄養を補い、胃腸を休め、無病息災を願う春の七草。
この七草の中の「すずな」とは「かぶ」のこと。
この「すずな」をはじめ、「かぶ」には「諸葛菜(しょかつさい、または、しょかつな)」、「かぶら」、「ほうさい(豊菜)」、「だいとうな(大頭菜)」など様々な呼び名があります。
ちなみに「諸葛(しょかつ)」とは、中国三国時代の蜀漢の宰相である諸葛亮(諸葛孔明)のこと。
「かぶ」が好物で出陣に際して、常に「かぶ」の種を携え、兵に種を蒔かせていたのだとか。
戦が長引くと「かぶ」は葉を茂らせて、やがて立派な根茎を付けます。
この「かぶ」のおかげで軍勢は食糧不足に悩まされることがなかった・・・というのが命名の由来。
しかし、実際の文献では正確な情報は残っていないのが真相なんだそうです。
■関ヶ原付近の「かぶらライン」
白い球型の「小かぶ」が一般的ですが、赤色や黄色、紫色など、さまざまな色や形、大きさの品種があり、
地域に根差す在来種が多いのも特徴で、その数は80以上とも言われています。
主に東日本にはヨーロッパ経由で伝わった西洋型が、西日本には突然変異で生まれ、発達したと考えられる東洋型が多く存在します。
ちなみに西洋型は、「小かぶ」、「長かぶ」などで、東洋型は、「聖護院かぶ」など中~大型のもの。
その境界線を「かぶらライン」と呼んでいます。
■「かぶ」の白い部分は実なのか根なのか?
私たちが普段食べている「かぶ」の丸い部分(白色や赤色の部分)は「胚軸」(はいじく)と呼ばれる、「茎」の一部になります。
似ている大根は上の部分が「胚軸」(はいじく)と呼ばれる「茎」で下は「根」となります。
わかりやすく言うと土から出ている部分が「胚軸」(はいじく)なんですね!
■免疫力アップに「かぶ」がおすすめのワケ
「かぶ」は消化を促進し、免疫力をサポートする素晴らしい食材!
また、葉と胚軸ではそれぞれ栄養価が違うのをご存知でしょうか。
葉にはビタミンA、B、Cが多く含まれており、また鉄分や食物繊維、βカロテンも豊富!
カルシウムも多く含まれていて、含有量はほうれん草の約4倍といわれています。
胚軸には食物繊維のほかビタミンC、アミラーゼ (ジアスターゼ)が多く含まれています。
酵素であるアミラーゼはでんぷんの分解、吸収を助けてくれる効能がありますので、食べすぎや胸やけなどに効果的。
体調を崩しやすいこの季節、「かぶ」をまるごと調理して食べるのがいいですね♪
■「かぶ」を買ったらやるべきこと
胚軸の水分を葉がどんどん吸ってしまうので、できるだけ早く葉と切り離しましょう。
葉は湿らせた新聞紙に包んで冷蔵保存。
鮮度が落ちるのが早いため、購入後は2日ほどで消費するのがベストです。
切り離した胚軸は、こちらも湿らせた新聞紙に包んで保存しましょう。
いかがですか。
「初めて知った!」ということはありましたか?
基礎知識をご紹介したあとは、もちろんコチラ!
次回は
【かぶの美味しさで心を満たそう♪第二回:かぶと豚肉&ベーコンを使ったレシピ】です。
なおどんさま
コメントありがとうございます!
私もすっかりカブにだまされていました・・・(いや、だましてはいないんですが)