【永久保存版】第一回:パスタを知る【パスタ辞典】
簡単に作ることができて和風のアレンジも無限大☆
第一回は「パスタ」の歴史や人気にせまる基礎知識編です♪
9月にお届けする食材は「パスタ」!
「だいたい知ってるけど・・・」
そんな声がなんとなく聞こえてきそうな雰囲気ですが、実はとても奥が深い「パスタ」。
いまではすっかり日本でも市民権を得ている「パスタ」ですが、
日本で「パスタ元年」と呼ばれている年があるってご存知でしたか?
第一回の今回はちょっとした裏話と「パスタ」の種類をご紹介する「パスタを知る」です♪
■紀元前4世紀から愛された「パスタ」
この時代にローマ帝国では「パスタ」の原型ともいえる「プルス」と呼ばれる小麦粉を練って煮込むお粥のような料理が食べられていました。
5世紀にはレシピも進化して、現在のラザニアのようなレシピがあったと文献として残っているそうです。
当時は今のようなソースではなく、粉チーズのみをかけて食べていたのだとか。
すでにおいしそうですね!
■生パスタと乾燥パスタ
12世紀に入ると当時のシチリアでは領土の侵攻から現地の人が放浪生活を強いられたため、必要に迫られて「乾燥パスタ」が発明されました。
この「乾燥パスタ」はジェノバの商人によって広められイタリア全土へと広がります。
この頃から軟質(または普通質)の小麦がとれた北イタリアでは「生パスタ」、
デュラムなど硬質の小麦がとれた南イタリアでは「乾燥パスタ」と大きく分けて「2種類のパスタ」が作られるようになっていきました。
■パスタがイタリアを一つに!?
都市国家の集まりだったイタリアが統一されたのが19世紀後半。
革命の立役者のひとり、ガリバルディは
「マッケローニ(マカロニのイタリア語、パスタの意味)こそがイタリアを統一する!」と演説しました。
こうしてイタリアの国民食=「パスタ」となっていったのです。
■日本のパスタ元年とは
「パスタ」が日本にやってきたのは鎖国をといた幕末。
横浜外国人居留地でマカロニが食べられていたそうです。
フランス人宣教師が長崎に国内初のマカロニ工場を作ったのだとか。
日本人の手で初めて「パスタ」製造がおこなわれたのは、横浜の貿易商が新潟の麺職人に依頼したのがはじまり、といわれています。
日本で「パスタ」が市場に出たのは昭和30年。
配合から乾燥まですべてを行う全自動製造機をイタリアから輸入するようになったのがきっかけとなり、
数社がマカロニを発売。
この年が「パスタ元年」と言われています。
■パスタとスパゲッティは同じもの?
さて、いよいよ「パスタ」の種類についてのお話です。
「パスタ」は大きく分けて
・ロングパスタ
・ショートパスタ
・その他のパスタ
とわかれます。
●ロングパスタ
長さ25cm前後の棒状(またはきし麺状)の「パスタ」。
太さや断面の形によっていくつもの種類があり、食感やソースの絡み具合に違いが出ます。
一般的に「スパゲッティ」と呼ばれるものは、断面が円形で太さが2mm前後。
合わないソースはないと言われる「ロングパスタ」の王様!
「ひも」を表す「spago(スパゴ)」が語源です。
そしてよく似た「スパゲッティーニ」は、「スパゲッティ」よりやや細めの1.6~1.7mm前後の「パスタ」。
あっさりソースやオイルと組み合わせるのがおすすめです。
●ショートパスタ
ペンネやマカロニに代表される、短く成形された「パスタ」。
形状によってさまざまな種類に分類されます。
その中でもちょっと面白い形のものをご紹介します。
とても複雑な形状をした「ヴェスヴィオ」。
ナポリ湾岸にある「ヴェスヴィオ火山」に似ているところから命名されています。
弾力のある食感はトマトソースとの相性抜群!
また「ボロ雑巾」「端切れ」などの意味をもつ「ストラチェッティ」は、一辺が2~5cmのシート状の「パスタ」でまわりが波状にうねっています。
語源は「ひきちぎる」などの「stracciare(ストラチャーレ)」。
専門店などで見かけたらぜひ購入してみてはいかがでしょうか。
●その他のパスタ
ロングやショートの枠に収まらない「パスタ」がたくさんあります。
板状であったり米粒サイズのものであったりと、形もユニーク!
例えばシート状の平たい「ラザニア」や
小麦粉とじゃがいもを混ぜて作った「ニョッキ」。
こちらはじゃがいものほかにかぼちゃを混ぜたり、バリエーションも豊富です。
北アフリカのクスクスが進化した「フレグラ」や、キャンデイの形をした「カラメッレ」など
一見すると「どうやって使うのだろう?」と思うようなものもたくさんあります。
■おいしい茹で方
最後に「パスタ」のおいしい茹で方のポイントをご紹介。
いつのまにやら「アルデンテ」なんて言葉が普通になりましたが、「パスタ」が一番おいしいとされているのが
「歯ごたえが残る状態」の「アルデンテ」。
おいしく茹でるコツは何でしょう?
たっぷりのお湯で、「パスタ」全体がお湯につかったら「中火」で茹でること。
「強火」だと均等に茹で上がらないので注意が必要です。
大きな泡がボコボコでていると「アルデンテ」になりません。
小さめの泡が「ポコポコ」でる状態がベスト!このサインを見逃さないように火を弱めましょう。
「冷製パスタ」は水で洗った後にキッチンペーパーなどで「包んで両手で軽く絞る」と水っぽくなりません。
ラザニアなどの場合はお湯にオリーブオイルを大さじ1程度入れるとラザニア同士がくっつきません。
いかがでしょうか。
「パスタ」について、もっとお話ししたいところですが今回はここまで。
次回、レシピと一緒にさらに豆知識もお届けしたいと思います。
【永久保存版】第二回:簡単すぎるパスタ【パスタ辞典】です。
お楽しみに♪
安部なおみさま
コメントありがとうございます!
幕末に髷を結った方がマカロニを食べたいた可能性があるかも・・・と思うと面白いですね!