【いいことしかない!人気の根菜】第一回:ごぼうのヒミツ【すぐできるレシピもいっぱい☆】
どんな栄養が含まれているの?どうやって調理するのがおいしいの?「ごぼう」の知識が増える1か月♪
第一回は「ごぼうのヒミツ」についてお届けします☆
6月にご紹介する食材は「ごぼう」!
みなさんの「ごぼう」のイメージどんな感じでしょう?
「食物繊維が豊富」
「きんぴら」
こんなフレーズが思い浮かびそうです。
そんな「ごぼう」についてもう少し詳しく見ていきましょう!
■「ごぼう」の悲劇
和食のイメージが強い「ごぼう」ですが、いつから日本に存在したのか実ははっきりしていません。
一つ目は中国から平安時代ごろに伝来した、といわれる説。
二つ目は縄文時代の遺跡には「ごぼう」の種があり、すでに食していた、といわれる説。
いずれも当時は今のように美味しい料理の材料ではなく、主に薬として食していたと考えられています。
そんな「ごぼう」が食用となったのは江戸時代ごろなのだとか。
面白いことに「ごぼう」がおいしい食用として発展したのは日本独自の文化。
海外では「ごぼう=木の根」と思われており、
そのため、日本人は木の根を食べているの?! と驚かれるとか。
確かに木の根にみえますよね。
■「ごぼう」の栄養
昔は薬として食していた「ごぼう」。
これはもう期待大の栄養価ですよね。
さ~、一気に書いていきましょう!
一番よく知られているのが食物繊維!
食物繊維と聞くと、便秘解消が思い浮かびますが、ごぼうの食物繊維は、水分を大量に吸収して、便を軟らかくし便通を良くします。
その他にも、体に有益な腸内の善玉菌を増やして、ビタミンB群やビタミンKなどの栄養を合成する働きや、
腸からの糖分の吸収をゆるやかにして、血糖値の急激な上昇を防いだり、糖尿病の予防を助ける働きも。
体内の余分な塩分やコレステロール、老廃物も排出するといわれていて、ミネラルも豊富!
また、ポリフェノールも多く含まれていることがわかっています。
そして「ごぼう」には、アミノ酸の一種であるアルギニンという栄養素が含まれています。
アルギニンには、血管を拡張させて血流量を増加するという効能があります。
実はこれが、疲れやすい体質の改善に役立つといわれています。
まさにいいこと尽くめですね。
■旬はいつ?
なんとなく、根菜というと「冬」のイメージ。
11月~1月が旬ですが、実は5月頃には細めの「新ごぼう」が出回ります。
6月~7月が「新ごぼう」の旬になります♪
おいしい「新ごぼう」をぜひ食べましょう!
※新ごぼう
■アク抜きはする?
「ごぼう」の中が赤い色になっている、というのを目にしたことがあると思います。
それは「ごぼう」に含まれるポリフェノールの一種であるサポニンによるものです。
「ごぼう」が傷んだ訳ではないのです。
中が赤い色になった「ごぼう」や、ささがきを作った時にピンク色に変色した「ごぼう」は、食べても健康上全く問題はありません。
ただし、サポニンは渋み・アク・えぐみといった、風味を落とす原因になる成分でもあるので、変色した「ごぼう」は味が落ちている可能性があります。
※同じ赤い場合でも、ぐにゃぐにゃに柔らかくなっている、皮にぬめりが出ている場合は腐っている可能性があります。
その赤い色の原因を防ぐために登場するのがアク抜きです。
「ごぼう」のアク抜きをすることにより、渋みやえぐみを取り除くだけではなく、変色を防ぐというわけです。
■アク抜きしないメリットはあるか
実はあります。
水に溶けだす栄養素や有効成分のポリフェノールは「ごぼう」の独特の風味の素です。
アク抜きをすれば風味も損なわれますし、アク抜きをしなければポリフェノールなどを失わずに摂ることができるのです。
■活躍する酢水
上記の話を読むと「じゃあアク抜きしたらポリフェノールが失われるの!?」って思いますよね。
そこで必要になってくるのが酢水です。
水ではなく酢水を使うのは、酢に含まれる酸が、ポリフェノールの酸化酵素の働きをストップさせる働きがあるからです。
また酢水によるアク抜きは「ごぼう」の食感もよくします。
上手にアク抜きをするコツは
・「ごぼう」の土や泥を流水で洗い流し
・包丁の背や丸めたアルミホイルなどで、皮をこそぎ取り
・鉄製以外の包丁で、「ごぼう」をカットする
など。ぜひ実践してみてください。
■ピーラーは使わないで
「ごぼう」の皮をピーラーなどでシャーッシャーッとむいていませんか?
前述したように泥を洗い流したら、皮をこそぎ取る(こすり洗い)のが重要。
「ごぼう」の皮には栄養素が豊富に含まれています。
できるだけ皮付きのまま調理するのがおすすめです♪
いかがですか?
「ごぼう」のヒミツをほんの少しご紹介しました。
さあ、いよいよ次回は「ごぼう」を使ったレシピをご紹介してまいります。
【いいことしかない!人気の根菜】第二回:ごぼうとお肉のレシピ【すぐできるレシピもいっぱい☆】
お楽しみに♪
まゆまゆりんさま
コメントありがとうございます!!
先人の知恵は素晴らしいですね( *´艸`)