2023.06.15

【いいことしかない!人気の根菜】第一回:ごぼうのヒミツ【すぐできるレシピもいっぱい☆】

6月は驚異の根菜「ごぼう」特集!
どんな栄養が含まれているの?どうやって調理するのがおいしいの?「ごぼう」の知識が増える1か月♪
第一回は「ごぼうのヒミツ」についてお届けします☆

6月にご紹介する食材は「ごぼう」!

みなさんの「ごぼう」のイメージどんな感じでしょう?

「食物繊維が豊富」

「きんぴら」

こんなフレーズが思い浮かびそうです。

そんな「ごぼう」についてもう少し詳しく見ていきましょう!

 

 

■「ごぼう」の悲劇

和食のイメージが強い「ごぼう」ですが、いつから日本に存在したのか実ははっきりしていません。

一つ目は中国から平安時代ごろに伝来した、といわれる説。

二つ目は縄文時代の遺跡には「ごぼう」の種があり、すでに食していた、といわれる説。

いずれも当時は今のように美味しい料理の材料ではなく主に薬として食していたと考えられています。

そんな「ごぼう」が食用となったのは江戸時代ごろなのだとか。

面白いことに「ごぼう」がおいしい食用として発展したのは日本独自の文化。

海外では「ごぼう=木の根」と思われており、食材として認識されてないようです。

そのため、日本人は木の根を食べているの?! と驚かれるとか。

確かに木の根にみえますよね。

 

 

■「ごぼう」の栄養

昔は薬として食していた「ごぼう」。

これはもう期待大の栄養価ですよね。

さ~、一気に書いていきましょう!

一番よく知られているのが食物繊維

食物繊維と聞くと、便秘解消が思い浮かびますが、ごぼうの食物繊維は、水分を大量に吸収して、便を軟らかくし便通を良くします。

その他にも、体に有益な腸内の善玉菌を増やして、ビタミンB群やビタミンKなどの栄養を合成する働きや、

腸からの糖分の吸収をゆるやかにして、血糖値の急激な上昇を防いだり、糖尿病の予防を助ける働きも。

体内の余分な塩分やコレステロール、老廃物も排出するといわれていて、ミネラルも豊富!

また、ポリフェノールも多く含まれていることがわかっています。

そして「ごぼう」には、アミノ酸の一種であるアルギニンという栄養素が含まれています。

アルギニンには、血管を拡張させて血流量を増加するという効能があります。

実はこれが、疲れやすい体質の改善に役立つといわれています。

まさにいいこと尽くめですね。

 

 

■旬はいつ?

なんとなく、根菜というと「冬」のイメージ。

11月~1月が旬ですが、実は5月頃には細めの「新ごぼう」が出回ります。

6月~7月が「新ごぼう」の旬になります♪

おいしい「新ごぼう」をぜひ食べましょう!

※新ごぼう

 

 

■アク抜きはする?

ごぼう」の中が赤い色になっている、というのを目にしたことがあると思います。

それは「ごぼう」に含まれるポリフェノールの一種であるサポニンによるものです。

ごぼう」が傷んだ訳ではないのです。

中が赤い色になった「ごぼう」や、ささがきを作った時にピンク色に変色した「ごぼう」は、食べても健康上全く問題はありません。

ただし、サポニンは渋み・アク・えぐみといった、風味を落とす原因になる成分でもあるので、変色した「ごぼう」は味が落ちている可能性があります。

※同じ赤い場合でも、ぐにゃぐにゃに柔らかくなっている、皮にぬめりが出ている場合は腐っている可能性があります。

その赤い色の原因を防ぐために登場するのがアク抜きです。

ごぼう」のアク抜きをすることにより、渋みやえぐみを取り除くだけではなく、変色を防ぐというわけです。

 

 

■アク抜きしないメリットはあるか

実はあります。

水に溶けだす栄養素や有効成分のポリフェノールは「ごぼう」の独特の風味の素です。

アク抜きをすれば風味も損なわれますし、アク抜きをしなければポリフェノールなどを失わずに摂ることができるのです。
 

 

■活躍する酢水

上記の話を読むと「じゃあアク抜きしたらポリフェノールが失われるの!?」って思いますよね。

そこで必要になってくるのが酢水です。

水ではなく酢水を使うのは、酢に含まれる酸が、ポリフェノールの酸化酵素の働きをストップさせる働きがあるからです。

また酢水によるアク抜きは「ごぼう」の食感もよくします。

上手にアク抜きをするコツは

・「ごぼう」の土や泥を流水で洗い流し
・包丁の背や丸めたアルミホイルなどで、皮をこそぎ取り
・鉄製以外の包丁で、「ごぼう」をカットする

など。ぜひ実践してみてください。

 

 

■ピーラーは使わないで

ごぼう」の皮をピーラーなどでシャーッシャーッとむいていませんか?

前述したように泥を洗い流したら、皮をこそぎ取る(こすり洗い)のが重要。

ごぼう」の皮には栄養素が豊富に含まれています。

できるだけ皮付きのまま調理するのがおすすめです♪

 

 

いかがですか?

ごぼう」のヒミツをほんの少しご紹介しました。

さあ、いよいよ次回は「ごぼう」を使ったレシピをご紹介してまいります。

【いいことしかない!人気の根菜】第二回:ごぼうとお肉のレシピ【すぐできるレシピもいっぱい☆】

お楽しみに♪

  • 2023.07.13 15:41

    まゆまゆりんさま
    コメントありがとうございます!!
    先人の知恵は素晴らしいですね( *´艸`)

  • 2023.07.12 21:04

    酢水でアク抜きってこういう意味があったのですね〜
    知らなかったです 勉強になりました