【マルチビタミン】第一回:ニラに関する7つのヒミツ【あの香りがポイント】
「ニラ」について、知って得する楽しいレシピと情報をお届けします。
第一回は「ニラに関する7つのヒミツ」です。
「ニラ」と聞いて、どんな言葉を連想しますか?
「レバニラ炒め」
「スタミナ料理」
「餃子」
「疲労回復」
こんな感じでしょうか?
実はまだまだ面白い情報がいっぱいの「ニラ」。
4月は、今が旬の「ニラ」について知って得する情報をお届けしたいと思います♪
■1■ お粥に入れて薬用として食べた「ニラ」
紀元前から中国西部、ベトナム、インドなどで栽培されていた「ニラ」は弥生時代に中国から伝わってきたといわれています。
日本の古い書物や辞典では「賀美良(かみら)」、「古美良(こみら)」、「久久美良(くくみら)」と呼び方もさまざま。
現在の「ニラ」という名前は、これらの「みら」が転じて「ニラ」となったと言われています。
古くから親しまれてきた「ニラ」ですが、主に薬用の食物として食べられてきました。
体が温まり精力がつくとされ、薬膳としてお粥にいれるなどの食べ方が主流でした。
「ニラ」はほかにも
・疲労回復
・老化予防
・シミ予防
・美肌効果
・目の健康維持
・歯や骨の健康維持
これらによいと言われています。
そんな「ニラ」が野菜として食べられるようになったのは、明治時代。
しかし「ニラ」独特の強い匂いから、なかなか普及しなかったそうです。
■2■ あの香りのヒミツ
人気がイマひとつだった「ニラ」。
戦後になって「餃子」などの中華料理が広まったことで、ニンニクに次ぐスタミナ野菜として爆発的に広まります。
「ニラ」には独特の香りがありますが、その元となる成分は「硫化アリル」。
この成分は、なんと血行をよくして体を温めるといわれています。
そして肉類の生臭さも和らげてくれるという優秀さ。
また、「ニラ」といえば免疫力を向上させる効果があることでよく注目されますが、それはニンニクにも含まれている「アリシン」という成分の働き。
「アリシン」には、エネルギーの代謝を上げ、疲労を回復させる「ビタミンB1」の吸収を助ける作用があります。
「ビタミンB1」を含む食品といえば・・・そう、「豚肉」や「レバー」。
これらと「ニラ」を一緒に調理することで疲労回復の助けになります。
「餃子」や「レバニラ」は理にかなったレシピというわけです。
■3■ 「ニラ」を生で食べることは可能か
ここまで栄養満点なら「生」で食べられるのか気になるところ。
実際は「生」でも食べられるそうですが、まったくおすすめできません。
「ニラ」を生で食べるデメリットは2つ。
先ほど少しふれた「ニラ」の香りですが、「生」で食べると約16時間も口臭が残るとされています。。。
それよりも深刻なのが腸内環境が悪くなることです。
カラダに良いのに腸内環境が悪くなるとはどういうことでしょうか。
「ニラ」に含まれている「アリシン」は優れた抗菌、殺菌作用があります。
「生」で食べすぎると胃腸内に存在する善玉菌である腸内細菌類をも殺してしまい、胃腸障害を引き起こす危険性があります。
わかりやすく言うと、胃痛、頭痛、吐き気、消化不良、腹痛、下痢になる可能性がある、ということです。(なんだか最悪な状態です)
それぐらい「ニラ」の殺菌作用が強い、ということなのでしょうね。
やはりきちんと火を通してほどほどの適量、というのが肝心です。
■4■ 新鮮な「ニラ」は番号がある?
売っている「ニラ」の鮮度の良さを見分ける方法をズバリ教えましょう。
その前に「一番ニラ」というのをご存知でしょうか。
実は「二番ニラ」「三番ニラ」と「七番ニラ」まで続くのです。
「ニラ」は刈りとっても刈りとっても、ニョキニョキ生えてくる野菜。
ひとつの株からなんと7回も収穫できるのだとか。
そして農家さんが、春の一番初めに収穫する「一番ニラ」は別格の味わい!
「ニラ」とは思えないほどの甘さが特徴です。
「一番ニラ」の糖度は8度以上と言われ、イチゴに匹敵するほどの甘さなんだとか!!
(農家さん曰く「三番ニラ」ぐらいまでは甘いそうですよ!)
今ならまだ「一番ニラ」に間に合いますよ!!
では最初の鮮度の良い「ニラ」の見分け方です。
「一番ニラ」をみわけるのにも共通するチェック方法なので覚えておきましょう♪
まず根元を持ってみること。
根本を持っても大きく曲がらないほどハリがあり、葉先までピンとしているのが第一です。
そして色は鮮やかな緑色。
最後に葉の幅が広いものを選びましょう。
茎の一番太い部分が1cmを超えると「一番ニラ」の可能性が高くなります。
■5■ 捨てないで!「ニラ」の茎
さて、「ニラ」の茎、ばっさーん!と捨てていませんか?
「ニラ」は根に近いほど甘く、茎の糖度は葉の約2倍。
また疲労回復効果のある「アリシン」も茎付近に大量に含まれます!
「ニラ」を買ったら茎も調理しましょう♪
■6■ 「ニラ」は全部で3種類
一般にスーパーに並んでいる葉が緑色の「葉ニラ」。
「葉ニラ」はビタミンが豊富で油との相性も良いため、レバニラや野菜炒めに使われるほか、スープやおひたし、鍋料理に活用されます。
そして「葉ニラ」の苗に光をあまり当てないようにして育てた「黄ニラ」。
「葉ニラ」に比べて「ニラ」特有のアクが少ないのが特徴で、ほのかな甘みもあります。
市場にはあまり出回らず、価格もやや高い希少な種類の「ニラ」として知られています。
家庭菜園で「ニラ」を栽培している方は段ボールなどをかぶせて育ててみてはいかがでしょう?
最後は、花が開く前のつぼみがついた花茎を食用にした「花ニラ」。
「ニラ」の開花期は初夏から晩夏のため、「花ニラ」の旬は5月~9月頃。
そして、気を付けてほしいのが同じ「花ニラ」の名前で別種の園芸品種が存在しています。
こちらは毒を持っており食用にはできないため、見かけても絶対口に入れてはいけません。。。
■7■ 「ニラ」をおいしく保存する
「ニラ」は乾燥に弱く、長期保存ができないので、早めに食べることをおすすめします。
すぐ食べる場合は、キッチンペーパーやラップで包み、野菜室で保存しましょう。
しかし、冷蔵庫に入れておくとすぐに悪くなってしまう「ニラ」。
ここはやはり、冷凍保存がおすすめ!
残った「ニラ」は袋にあわせて、できるだけ大きめに切りましょう。
細かく切りすぎると断面が多くなり、香りが飛んでしまいます。
香りが飛ぶ・・・そう、イコール、栄養成分が飛んでしまうということ。
保存袋に入れて冷凍すれば、約1か月程度は保存できますので、上手に保存しましょう!
いかがでしたか?
次回は早速レシピをチェックしていきましょう!
おいしい組み合わせを知ったらもちろんコレですね♪
【マルチビタミン】第二回:ニラと豚肉で絶品レシピ【あの香りがポイント】です。
お楽しみに!
kokko2さま
コメントありがとうございます!
この後、「ニラ」のレシピをお届けしてまいります。
お楽しみに♪