【おでんだけじゃない!】第一回:ちくわはスーパーフード!?【ちくわのヒミツとレシピ】
そんな人気の「ちくわ」のおいしいヒミツにせまります。
第一回は情報いっぱいの「ちくわはスーパーフード!?」です♪
みなさん、「ちくわ」って冷蔵庫に入っていますか?
「もちろん!いつも使っているし、便利!」
そんなあなたは「ちくわマイスター」。さらなる高みを目指してぜひこの記事を読んでください。
そして
「え。あまり買わない。」と思ったそこのあなた。
今月は「ちくわ」の大特集!
きっと読み終わったら思わず「ちくわ」を買いたくなるはず!!
全5回でお届けする「ちくわ」の世界、ぜひお楽しみください。
■「ちくわ」vs「かまぼこ」
「ちくわ」を簡単に説明すると、魚のすり身を竹などの棒に巻きつけて加熱したもの、です。
魚のすり身・・・そう、「かまぼこ」とは何が違うのでしょう?
その昔、練り物といえばすり身を竹の棒に巻いて作ってたいものが一般的だったそうです。
その形が「蒲の穂(がまのほ)」に似ていたことから、この練り物を「かまぼこ」と呼んだのが始まり。
※蒲の穂(がまのほ)
しかし、時代が進むにつれてすり身を使った食材が多く登場し始め、差別化をはかるために「ちくわ」という名前が登場したのだそうです。
江戸時代後期の国学者「久松祐之(ひさまつすけゆき)」氏の著書「近世事物考 (きんせいじぶつこう) には
『後に板に付たるが出来てより、まぎらはしきにより、元のかまぼこは、竹輪と名付けたり 竹輪こそ実のかまぼこなれ。今の板に付たるをかまぼこといふは、名のうつりたるなり』
とあります。
江戸時代には、すでに元の「かまぼこ」は、「ちくわ」と呼ばれていたんですね!(ややこしい・・・)
竹の棒を使っていることや、できあがった時の形が「竹の空洞(輪)に似ている」ことから、「ちくわ(竹輪)」と名付けたなど諸説ありますが、実際はなぜ「ちくわ」と呼ばれるようになったかの記載はないそうです。
■「ちくわ」はいったい何のお魚?
ひと口に「ちくわ」といっても、実はたくさんの種類があります。
冒頭で「魚のすり身を竹などの棒に巻きつけて加熱したもの」と書いたのは、一般的に主流の「焼く」という「ちくわ」以外にも、「茹でたり」、「揚げたり」、「蒸したり」するものもあります。
そんな種類豊富な「ちくわ」。
もちろん使っているお魚も千差万別!
実は地域によって使うお魚が違ったりします。
一般的にはスケトウダラ(スケソウダラ)、サメ、トビウオ、ホッケ、イトヨリダイ、イワシなどが主なところですが、
愛媛県宇和島などでは地元で獲れる「ほたるじゃこ」を使ったり、兵庫では「鱧(はも)」を入れたりと、
ちょっと聞いただけでもご当地の「ちくわ」を食べてみたくなりますね!
変わったところでは、豆腐を練りこんだ「豆腐ちくわ」や、ほたてを使った「ほたて貝柱ちくわ」など。
ほかにも「エビ」のすり身を混ぜたものもあります♪
ご当地「ちくわ」の旅に出てみるのはいかがでしょう?
■栄養抜群!なのに低カロリー!?
ここまで読むと、お魚を豊富に使っていることがわかる「ちくわ」。
EPA・DHAも含まれていて、もちろん栄養満点!
「ちくわ」には良質なたんぱく質が含まれています。
その含有量は肉や魚、卵など他のたんぱく質源となる食品に劣らないから驚きです。
また「ちくわ」は低脂質ですので、脂質の摂取量やカロリーが気になる方にもオススメです。
そして「ちくわ」は調理をしなくても食べられるスグレモノ。
小腹が空いたときなど手軽にたんぱく質を補うのに適していますね!
「ちくわ」は魚肉の筋肉繊維がしっかりすりつぶされていて消化にも良いという利点も。
「お魚の下ごしらえが不要なお魚」ということでいいことづくめ!!
■食べすぎには注意
こんな話を聞くと「よっしゃ!毎日ちくわでOK!」なんて思いがちですが注意点もあります。
「日本人の食事摂取基準(2020年度版)」では、
男性で7.5g未満、女性で6.5g未満に設定されています。
「ちくわ」1本の塩分はものによっても違いますが、だいたい約0.6g。
5本食べれば約3.0gですね。
山盛り食べて塩分のとりすぎにならないように気を付けましょう。
いまでは「減塩ちくわ」なんて商品もあるようです。
どんなに素晴らしい食材でも「食べすぎ」には注意が必要。
早速、スーパーでチェックしてみましょう!
■「ちくわ」に模様があるって知ってた?
スーパーでよく見かける5本入りなどの「普通のちくわ」と「おでん用のちくわ」。
模様が違うのを気が付いた方はいらっしゃいますか?
焼き方に違いがあるのはもちろんですが、もう一つ理由があります。
「おでん用ちくわ」の斑点模様は、「ちくわ」に含まれるうま味成分を出しやすくしているのです!
皮の表面には細かい穴が空いていて、おでんにした時に、汁にうま味を出やすくしています。
その後は出来上がった汁を吸う役割もあり、食べた時にダシのうま味が口の中に広がるという仕組み。
「普通のちくわ」をより美味しく食べるために「おでん用」に進化した驚きの「ちくわ」なのです。
もちろん、おでんに「普通のちくわ」を使ってもOKなのでお好きな方で楽しみましょう♪
いかがでしたか?
「ちくわ」に詳しくなったら、次回は早速レシピをチェックしていきましょう!
ポカポカ陽気でもお花見の夜は冷えますよね・・・そこでコチラ!
【おでんはやっぱりはずせない!】第二回:ちくわのおでんレシピ【ちくわのヒミツとレシピ】
おでんだけじゃない・・・けどやっぱりまずは「おでん」でしょう♪
お楽しみに!
加藤強さま
コメントありがとうございます!
そうなんです。模様なんて気にしませんよね。
今度、ぜひチェックしてみてください(*´ω`*)