「今日からあなたもにんじん博士!第一回:にんじんのちょっと役立つお話」
役立つ豆知識や、今人気のおいしいレシピをご紹介します。
これを見たら「にんじん博士」!第一回は「ちょっと役立つお話」です。
小さいころから身近にある「にんじん」。
いったい「どこのお野菜」で「どうやって食べるのがおいしい」のかご存知ですか?
11月は知っているようで知らない「にんじん」のあれこれをお届けします。
◆「にんじん」発祥の地
ズバリ、原産国は「アフガニスタン」。
え~~~。意外!!
アフガニスタンの「にんじん」は、私たちが知っている「オレンジ色」のもの以外にも白や黄色、赤紫、黒紫など様々な色があります。
◆「にんじん」のルーツは2種類
アフガニスタンから生まれた「にんじん」は東西に分かれて各地に伝わります。
それぞれの風土に合わせて改良され、細長い「東洋系」と、太くて短い「西洋系」の2種類に系統分けされています。
現在日本では「西洋系にんじん」が主流ですが、当初は中国を経て室町時代に「東洋系にんじん」が伝わりました。
でも栽培が難しく、そこまで広まらなかったのですね。
江戸時代に長崎に伝わった「西洋系にんじん」で、国内栽培に成功しました。
とはいえ、現在でも「東洋系にんじん」を私たちはお正月などに食べています。
そう、「京にんじん(金時にんじん)」です。
※東洋系にんじん「京にんじん(金時にんじん)」
沖縄だけで栽培されている「島にんじん (琉球にんじん)」も「東洋系にんじん」なのです。
◆「にんじん」の旬
一年中みかける「にんじん」ですが、旬が2回あります。
4月~7月、そして9月~12月。
春夏が旬のものは成長が早いのであっさり味。
秋冬が旬のものは逆にゆっくりと育つので甘味の強いのが特徴。
「にんじん」が苦手・・・という方は、この時期の「にんじん」を食べてみてはいかがでしょう?
またさきほどお話にでた「京にんじん(金時にんじん)」の旬は12月~2月。
一般的な「西洋系にんじん」と違い1年通して栽培されているものではないようです。
◆「にんじん」の香りが苦手、というのは昔の話
実はいまの栽培の「にんじん」は、あの独特の香りをおさえて品種改良されているそうです。
日頃「昔のにんじんはもっと香りが強かった」と思っていた方は、なかなかするどいということですね。
◆「にんじん」に「皮」はない!?
「にんじん」を食べる時、「皮」をどうしていますか?
ピーラーなどでシャッ!シャッ!とむいて捨ててしまっているのではないでしょうか。
実はそれ、「にんじん」の「皮」ではありません。
「にんじん」の皮はとても薄く、収穫され出荷の前に洗浄された段階で無くなっているのだとか!!
いまみなさんがピーラーでむいてしまっている「皮」と思われている部分は「実」なんですね。
洗浄されてから乾燥するので表面が乾いて「皮」のように見えているだけだったなんて・・・。
※西洋系にんじん「五寸にんじん」
栄養の塊と言っても過言では無い部分を捨ててしまっていたわけです。
綺麗に洗ってむかずにいつも通り調理すれば豊富な栄養を損なわずに済みますよ!
◆「にんじん」と好相性の「油」
「にんじん」の栄養は、みなさんご存知の「カロテン」。
この「カロテン」は体内に取り込まれると「ビタミンA」に変えられるのです。
そして「にんじん」は「油」との相性がとても良い理由はここから。
天ぷらやフライなどの揚げ物や、炒め物やソテーなど「油」と「にんじん」を一緒に摂取することで「ビタミンA」の吸収率がだんぜんアップするってご存知ですか?
生で食べると1割摂取できるカロテンですが、煮ると3割、油を使うと5~7割摂取できると言われるほどです。
「ビタミンA」といえば女性には嬉しいことがいっぱい。
美肌、美髪はもちろん、粘膜の保護などにも良いとされています。
◆「にんじん」の保存
なんとなく正解がよくわからない「にんじん」の保存方法&保存期間。
これをみれば一発解決!
「にんじん」は0~5℃が一番良い状態を保ちやすい気温といわれています。
冬場であれば常温保存でも構いませんが、それ以外は冷蔵庫がおススメ。
「にんじん」を保存するときは、常温保存でも冷蔵保存でも水気を拭き取ったあと、新聞紙でくるんで立てて保存します。
重要なのは新聞紙でくるむこと!
新聞紙が適度な湿気を保ってくれるのです。
そして新聞紙で包んだ「にんじん」の保存期間目安は下記の通り。
◇常温・・・1週間くらい
◇冷蔵庫・・・2~3週間くらい
とはいえ、お店にどのくらいの期間並べられていたかわからないですよね?
なので厳密な消費期限というわけではありません。
そこで見た目の目安をご紹介。
時間がたつと多少のシワがでてきます。でもまだ十分食べることができます。
フニャッと柔らかくなってしまったらアウトです。
◆半分使った「にんじん」はどうする?
途中まで切った「にんじん」。
半分余っちゃった・・・そんなときはラップに包んで冷蔵庫の野菜室に立てて保存すればOK!
細かく切ってしまったものはラップに包んでジッパー付きの保存袋に入れましょう。
賞味期限はだいたい3〜4日程度。
この3~4日の間に食べる予定がない場合は冷凍保存しましょう!
水気を切って、ラップに包み、ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍庫に入れればOK!
賞味期限は1〜2ヶ月くらいと覚えておきましょう。
そして小分けに冷凍した「にんじん」は時短調理に役立ちます!
ぜひお試しください♪
そして調理後に余った「にんじん」。
こちらは早く胃袋におさめてしまうことをおススメします♪
いかがでしたか?
次回は「今日からあなたもにんじん博士!第二回:にんじんが主役のレシピ」です。
安庵さま
コメントありがとうございます!!
安庵さまもご家庭で人参を作っていらっしゃるのですか!!
う、羨ましすぎます・・・