【役立つ人気の豆レシピ】その1:豆の個性を知っておこう【おつまみ&アレンジ】
簡単でシンプルなおつまみから、豆を使ったオシャレなレシピまで♪
第一回の今日は「豆の個性を知っておこう」です。これを読めば今日からあなたも「豆博士」☆
今月みなさまにお届けする特集は「ひよこ豆・そら豆・枝豆」。
おいしいレシピをご紹介する前に、今日はそれぞれの豆の特徴をご紹介したいと思います。
豆の自己紹介と茹で時間の目安、最後には豆クイズもあわせてお届けします♪
あなたも読み終わった瞬間に豆博士!
■ひよこ豆
ゴツゴツとしたいびつな形状をしていて、 へその部分に突起があるのが特徴の「ひよこ豆」。
なぜ「ひよこ豆」っていうかご存知ですか?
ひよこの頭のような形をしていることから「ひよこ豆」・・・と思いますよね?
どうやらこれは「後付け」という説があるのです。
ラテン語の名前がついていた豆がフランスにわたり、更にイギリスへ渡った時に発音が似ていた英語の「"Chick"(ひよこ)」になったんだとか。
すっかり「ひよこの頭に似ている」というのが広まり各国で「ひよこ豆」になったようです。
ちなみに、エジプト豆、チャナ豆、ガルバンゾーともチックピーとも呼ばれますが、全て「ひよこ豆」と同じものです。
さて、世界で最も「ひよこ豆」の栽培・利用が多いのはインド!
世界の生産量のうち2/3はインドが占めているそうです。
「ひよこ豆」というと「カレー」のイメージがあるのはこのためでしょうか。
日本でも最近ではスーパーなどで缶詰やレトルトパックの水煮などをよく見かけるようになりましたよね!
そんな「ひよこ豆」。
自分で茹でるにはどうしたらよいでしょう?
乾燥豆に共通することなのですが(※小豆を除く)、よく「一晩水につけて戻す」というのを目にすると思います。
なぜこの作業が必要かというと、十分に吸水した豆はゆでた時に豆全体に熱が伝わり煮えムラがなくなるからです。
そして短時間で煮ることができるのです。
ちょっとした手間ですがしっかり水につけておきましょう!
そして煮る時は「水」から。
これも上手に煮あげるポイントです。
肝心のゆで時間は、豆の中でも長い「90分」!!
圧力鍋をお持ちの方はそれを利用すると早いかもしれません。
また、ここでちょっとした裏技!
鍋を火にかけて90分は厳しい・・・そんなときはステンレスなどの保温性の高い「水筒」を使ってみてください。
少量になりますが熱湯を入れて3時間放置しておけば完成です♪
その際には水筒を横にして放置するのがコツ♪
■そら豆
楕円形のサヤが空に向かって直立し、空を向いて成長していることから名前がついた「そら豆」。
そんなサヤが「下を向いたら」収穫時期なんだとか。
わかりやすい!!
また「そら豆」といえば、フカフカのお布団にお豆が寝ているかのようなサヤが特徴的ですよね。
その形状から「さなぎになる前の蚕(カイコ)」に似ているため「蚕豆」とも呼ばれます。
「そら豆」の原産地や祖先種はよく分かっていませんが、北アフリカや南西アジアが原産地といわれています。
中国を経由して日本に伝わったのは、奈良時代。
インド人僧侶によって中国から持ち込まれ、その僧侶が行基上人(なんと東大寺の大仏建立の責任者になった人物!)に「そら豆」の種子を与えて栽培を勧めたことにより、兵庫県武庫村で試作されたのが日本での栽培のはじめといわれています。
そういえば、中国料理に欠かせない調味料の豆板醤(とうばんじゃん)は、「そら豆」を発酵させて作られていますもんね。中国から伝わったというのも納得です。
さっと茹でた「そら豆」はおつまみにも最高。
そんな「そら豆」ををおいしく茹でるポイントとは!?
サヤから出してお鍋にどーん!・・・なんてしていませんか?
ここでひと手間。
「そら豆」をさやから出したら、ゆでる前に切り込みを入れましょう。
切込みを入れると、ゆでる時に塩がまわりやすくなり、食べる時にも実をつるんと出しやすくなります!
切り込みは浅めに入れるのがポイント♪
また、塩は水1Lに対して大さじ1強くらいが目安。
2~3分で茹で上がります。
■枝豆
最後は「枝豆」です。
「枝豆」とは大豆の未成熟の豆のことを指し、完熟すると大豆になります。
大豆の原産国は東アジア、中国といわれています。
その昔、大豆には霊的な力が強いとされて、祭礼などの行事に使われました。
節分に煎り大豆をまくのは、大豆に魔除けの力があると信じられたからなんですね。
さて、「枝豆」に話を戻しましょう。
奈良・平安時代には既に現在の「枝豆」を食していたのだとか。
江戸時代では枝についたままの状態で茹でたものが売られており、この状態のものを「枝付き豆」または「枝成り豆」と呼び、それが「枝豆」の名前の由来とされています。
ちょっと話が横道にそれますが「枝豆」にビール、という組み合わせがお好きな方も多いのではないでしょうか。
これが大正解!
「枝豆」のたんぱく質が、肝臓や胃を守り、アミノ酸のメチオニンがビタミンB1やビタミンCとともに、アルコールから肝臓を守る働きがあるのだとか。
今年の夏は・・・決まりですね!
肝心な「枝豆」の茹で時間は4分~5分。
そして分数も大事だけれども同じくらい大事なのが「塩」。
1リットルに対して塩大さじ2(水に対して4%の塩)。これがおいしく茹で上がる肝です。
茹でる前に「枝豆」をさっと洗いましょう。
4%の半分の塩で枝豆をゴシゴシともみ込んで塩もみをします。
そして残りの塩はお湯の中へ。
茹で上がったら水にさらさず、そのままザルで冷ませば完璧!
いかがでしょうか。
豆の豆知識が増えたと思います(超オヤジギャグ・・・)
さて、〆にクイズを1つ。
Q:豆と人間の共通点とは何でしょう?
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A:豆にも人にもついているのは「おへそ」。
人のおへそは、お母さんのおなかの中にいたときに、へその緒を通じて栄養をもらっていました。
豆のおへそも、サヤと細い管でつながっていて、ここから栄養をもらって大きくなるのです♪
さあ、次回はいよいよそれぞれの豆レシピへ突入です。
【役立つ人気の豆レシピ】その2:ひよこ豆レシピ【おつまみ&アレンジ】です。
お楽しみに☆
ちゃさま
コメントありがとうございます!
嬉しいです(*´ω`*)
ぜひ、お試しください!