「肉じゃがはイギリス生まれの日本育ちだった!?」
基本のレシピや材料?それとも初心者でも作れる簡単レシピ?
まずは肉じゃがの生い立ちについてのお話です☆
みなさんは「肉じゃが」というと、どんなイメージがありますか?
「男性がお嫁さんに作ってもらいたい定番レシピ」
「基本の和食レシピ」
などでしょうか?
そして「おふくろの味」ですよね。
実は意外な誕生秘話があるのです!
■食の探求は新たなレシピを生み出す!?肉じゃがの材料のヒミツ■
おふくろの味、「肉じゃが」。
実はその「おふくろ」がイギリス人だった!?
お話は明治3年にさかのぼります。
イギリスに留学経験のあった東郷平八郎は現地で食べたビーフシチューの味が忘れられず、
当時の海軍の軍艦料理長に命じて作らせました。
「ビーフシチューって何!?」
料理長は海外経験がなかったので、デミグラスソースがわからなかったのです。
なんと「牛肉・にんじん・たまねぎ・じゃがいも」という材料のヒントだけを頼りに作り上げたのだとか。
そして完成したのが砂糖と醤油で煮込んだ「肉じゃが」だそうです。
■本当は・・・■
ここまで読んでいただいたみなさん。
「そうなのか~、今日の夕食でみんなに話そうかな」って思いましたね?
実は余談があります。
東郷平八郎が料理長に命じて作らせた、というのは当時の海軍レシピ資料に似たような記載があるそうなのですが、その後の調査でこの当時、すでに海軍では「シチュー」や「ハヤシライス」が存在していたんだとか!!
どうやら料理長が「デミグラスソースがわからなかった」というのは、話に尾ひれがついたようです。
実際の真相は東郷平八郎のみぞ知るといったところでしょうか・・・
■ちょっとまったーーー!!広島県VS京都府■
そんな旧海軍の軍港発祥のレシピ「肉じゃが」。
ここでちょっとした論争がおきます。
東郷平八郎はイギリスからの帰国後、広島の呉や京都の舞鶴に赴任しています。
双方の市で「我が地こそ肉じゃが発祥の地!」と名乗りをあげました。
それぞれの根拠として舞鶴市は東郷平八郎が初めて司令長官として赴任したのが舞鶴鎮守府(現・舞鶴地方総監部)だから!という意見。
いやいや、東郷平八郎は舞鶴赴任より10年前に呉鎮守府(現・呉地方総監部)の参謀長として赴任しているからこちらだ!という意見。
現在では「舞鶴・呉の双方が発祥地」とされていて、 発祥地に関する「論争」を逆手に利用し、それぞれがライバル関係をアピールしながら連携して肉じゃがと海軍ゆかりの街をアピールしながら、町おこしをしているそうです。
東郷平八郎もびっくり。さすがです!!
ちなみに「肉じゃが発祥の地」、呉市では「メークイン」を、舞鶴市では「男爵」を使うのだとか。
■レシピに違いはあるの?当時の「肉じゃが」レシピ■
陸海軍それぞれ、公的な教本などにレシピが記載されており、レシピ名は「旨煮」。
材料には「生牛肉、蒟蒻、馬鈴薯、玉葱、胡麻油、砂糖、醤油」
1)油入れ送気(※艦上で火は使えないので、蒸気釜の熱源である蒸気を送って、加熱することを指します)
2)3分後生牛肉入れ
3)7分後砂糖入れ
4)10分後醤油入れ
5)14分後こんにゃく、馬鈴薯入れ
6)31分後玉葱入れ
7)34分後終了
分刻みで細かく指示されているのが軍隊っぽくて面白いですね!
(そしてわかりやすいような、わかりにくいような・・・)
みなさんが作る「肉じゃが」はどんな食材でしょう?
さあ、いよいよ次回は「写真で材料も作り方も一目瞭然!失敗なし♪基本の肉じゃがレシピ保存版」です♪
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