「あなたが知らない豚肉の世界!全国の豚肉をご紹介!!」
そもそも「ブランド豚」ってどんな基準があるのでしょう?
豚の品種とは違うのでしょうか?
全国の豚をご紹介しながらお話したいと思います♪
いきなりですが、「ブランド豚」って全国に何種類あると思いますか?
なんと 約250ほどの種類があるといわれているのです !!
あれ・・・でもスーパーなどではそんなに見かけませんよね?
そうなんです。実は銘柄になっているのものはごくわずかなのです。
■三元豚ってなんでしょう?
現在日本にいる主な豚の品種は、欧米原産の
ランドレース
大ヨークシャー
中ヨークシャー
デュロック
ハンプシャー
バークシャー
の6種類。そのほかに中国原産の
金華豚
梅山豚
北京黒豚
などの品種や
黒豚や沖縄の在来種であるアグーなども、数は少ないですが飼育されています 。
これらの品種の異なる豚を掛け合わせることで生まれた豚を「交雑種」と呼び、
3つの品種の豚を掛け合わせた「交雑種」のことを三元交雑もしくは「三元豚」とも呼ぶのです!
ではどうやって「ブランド豚」になるのでしょうか?
■ブランド豚への道は険しい
ブランド豚は、掛け合わせにより特別な特徴を得た豚の能力や資質を検定され、繁殖能力などにより設けられている基準を満たしたものだけが登録を行うことができるようになっています。
たまたま変わった豚を1匹だけブランド豚に登録!とかではないのですね。
また、独特のエサを与えたり独自の飼育方法で育てられている豚も銘柄豚やブランド豚として扱われることがあります☆
つまりブランド豚=品種ではないんですね。
■黒豚はブランド豚か?
ここで「あれ?じゃあ黒豚はブランド豚じゃないの?」と思ったあなたは素晴らしい!!
黒豚はバークシャー種の豚肉のみが黒豚として販売されいます。
しかし!黒豚の中でも鹿児島などは、地域の特徴を生かして黒豚を育てているため、独自に銘柄の登録を行ってるのです。
■あなたはいくつ知っていますか?全国のブランド豚
さあ、お待たせしました!全国250以上あるブランド豚ですがほんの一部をご紹介したいと思います。
★北海道・東北地区
・ひこま豚・・・北海道
くさみのない柔らかい肉質は絶品!
「地理」「飼育」「衛生」を3大条件に、徹底的にこだわった高品質なオリジナルSPF豚(※1)!
ホエイ(※2)を給仕しているため、腸内に善玉菌が多く、きめが細かく、軟らかい肉質♪
※1:SPF・・・殺菌された無菌の場所で育てられた豚。SPF豚を飼育できる環境であるとの認定を受けた養豚農家・牧場でしかSPF豚を生産することはできない。
※2:ホエイ・・・乳清(にゅうせい)または乳漿(にゅうしょう)とは、乳(牛乳)から乳脂肪分やカゼインなどを除いた水溶液。
・平牧三元豚(ひらぼくさんげんとん)・・・山形県
肉質重視の3種類の豚を掛け合わせた、最高級のもち豚♪
酒田市の「平田牧場」で開発された平牧三元豚(ひらぼくさんげんとん)。
エサにはなんと減反田で作ったお米を与え、「こめ育ち豚」とも呼ばれています。
コクのある甘さの脂身と、繊維がきめ細かく弾力のある肉質が特長!
・うつくしまエゴマ豚・・・福島県
エゴマ育ちの柔らか豚♪
α-リノレン酸を多く含むエゴマをエサに育てられた豚は、その身にもα-リノレン酸をたっぷりと蓄え、ビタミンEを従来の豚肉よりも多く含んでいるんです☆
豚肉特有の臭みがなく、赤身と脂肪のバランスがとてもよい豚肉です。
★関東・甲信越・北陸地区
・高座豚(こうざぶた)・・・神奈川県
高座豚の歴史は、明治時代。
旧高座郡において、腐食性火山灰土の畑作地帯で採れる穀物を飼料にした養豚が盛んになり、良質な味と肉質から、全国的にその名を知られるようになりました。
おいしさの秘密は、豊富な旨み成分とさっと溶ける上質な脂肪。肉質はきめ細かくやわらかで、その食感はとってもジューシー♪
・東京X(とうきょうえっくす)・・・東京都
平成9年に誕生した「東京X(エックス)」。
遺伝子組み換えを行っていないトウモロコシを用いることや、豚にストレスを与えないよう開放的な施設で飼育するなどのコンセプトを持って、豚を大切に育てているのです。
とっても濃いうま味が特徴の豚肉!
・妻有ポーク(つまりポーク)・・・新潟県
豚特有の臭みやえぐみが無く、特に脂身にまろやかな甘さとジューシーなうま味がぎっしりと詰まっています!
脂のとける温度が低く、色は純白。赤身は程良い歯ごたえの柔らかさがあります☆
無薬飼料を与えているので、地元の小中学校の給食にも採用されています!
・黒部名水ポーク(くろべめいすいポーク)・・・富山県
「黒部名水ポーク」として出荷されるのは総生産量の1~2割という厳しい基準のブランド豚。
黒部川扇状地の伏流水と竹酢を混ぜた独自の飼料を食べさせているため、肉厚でジューシーなおいしさが特徴♪
★東海・関西地区
・あんしん豚・・・岐阜県
自然に近いのびのびとした環境で、抗生物質・殺菌剤・ワクチン・ホルモン剤・除虫剤などを一切使わず飼育!
腸内環境を整えるため、発酵食品のおやつやジュースを与えるなど、十分に健康に気を配りながら、ストレス与えないようにして育てられた豚 です。
当然、豚肉のおいしさは格別!
・ひょうご雪姫ポーク・・・兵庫県
「兵庫県霜降り豚肉生産協会」の会員が「パンや麺類などを配合したリサイクル飼料で、ブランド牛のようなおいしい霜降り肉が作れないか?」という研究からうまれた豚。
ロースなどに美しいサシ(霜降り)が入り、ふっくらとしたやわらかい肉質と、融点が低い脂肪の口どけの良さが特長☆
★中国・四国地区
・大山ルビー(おおやまルビー)・・・鳥取県
おいしさに定評のあるパークシャー類の「黒豚」の雄と、県で造成したデュロック種の「大山赤ぶた」から生まれた新品種!
販売開始は2010年。
「黒豚」のうま味みや柔らかさ、「大山赤ぶた」の個体の大きさや産出数の多さのいいとこ取りをした豚です♪
・阿波ポーク(あわポーク)・・・徳島県
阿波畜産3大ブランドの1つといえば、旨みが詰まった阿波ポーク !
「阿波ポーク」の飼育は、県下の農家だけ携わり、抗生物質などは一切使用せずに、鳴門金時や米を飼料にして育て、その中からさらに厳選した豚のみをじっくりと時間をかけて育てています。
バランスの良い肉質と、うま味が凝縮された脂身を持っています☆
・讃岐もち豚(さぬきもちぶた)・・・香川県
納得のいく豚肉ができるまで、えさの配合を変え、品種改良を繰り返しながら生まれた品種。
品質を一定に保つために生産農家は限られています。
豚の成長段階に合わせ、大麦と海草粉末、とうもろこしなど内容の明確な飼料を与えて育てているのも大きな特徴。
モチモチとした食感と適度な歯ごたえ、甘みを感じる脂身が最高です♪
★九州・沖縄地区
・黒豚・・・鹿児島県
日本を代表する豚肉、鹿児島黒豚は筋繊維が細かく歯切れもバツグン!
黒豚は江戸時代初期から。その名が全国に広まったのは幕末から明治にかけてだそうです。
幕末の水戸藩主徳川斉昭を「いかにも珍味あり、滋味あり、なによりも精がつく」と感嘆させたのだとか。
・きなこ豚・・・宮崎県
宮崎県の澄んだ空気と清流の中で大切に育てられている「きなこ豚」。
大豆からできる栄養価の高い「きな粉」と、厳選したトウモロコシ等とブレンドした飼料で育つ豚は、豊かな植物性たんぱく質で甘みが増した脂が絶品!
弾力のある肉質がクセになるおいしさです。
・アグー・・・沖縄県
豚肉文化の沖縄で圧倒的人気を持つブランド豚肉 !!
沖縄在来種の黒毛の猪のような風貌を持った豚で、やわらかく甘みを持つ肉が美味なことで有名!
実は「アグー」の起源は不明なんだそうです。
14世紀に中国(明の時代)から持ち込まれ、そのまま飼い続けられた島豚がそうではないかといわれています。
長年の近親交配の影響でか、発情が安定しない、分娩数が少ない等の問題があり、現在でも数が少なく、幻の豚とも呼ばれています。
■全国の豚を食べ歩こう!
いかがでしたでしょうか?
旅行などにお出かけの際は、是非、「ご当地豚」を探してみてください。
住んでいる地域では味わえない豚肉に出会えますよ♪
お出かけは難しい・・・そんな方も大丈夫。
直接出荷してくださるところもあるようなので、お問い合わせしてみてください。
次回は「安い!おいしい!豚肉を使ったお弁当レシピ特集☆」です。
お楽しみに♪
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